オーストラリアのレッドランド市議会は、ストレージに起因するボトルネックに悩まされていた。解決策は2つ。同市議会が選んだ方法とは?
オーストラリアのレッドランド市議会は、固定資産税通知書の発行を期日に間に合わせるため、ストレージのボトルネックを解消する必要に迫られていた。
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同市議会の管轄は、クイーンズランド州ブリスベンの南500キロ超に及ぶ多様な地域だ。キャパラバ、クリーブランドなどブリスベン広域の広大な郊外地域だけでなく、ブリスベン南のモートン島や、世界で二番目に大きな島として知られるノースストラドブローク島といった離島地域も含まれている。
CIOのグリン・ヘンダーソン氏によると、同市議会は2014年、収益確保に不可欠な「Rate Notice」(固定資産税通知書)の発行に関する問題に直面していたという。
「問題の発端は、通知書の処理に極めて長い時間がかかっていたことだ。固定資産税は当市の財源になるため、通知書は年4回発行している。この発行は適切かつ期日に間に合うように処理する必要がある」
同氏によれば、通知書の処理にはボトルネックがあり、28時間を要していたという。
「当市のストレージは、ノードに大きく依拠し、高度に分散されたNetApp環境だった。この性質は当市のアプリケーションと合っていなかった。ディスクの速度が遅く、サーバとストレージの間に待ち時間が生じていた」と同氏は話す。
ストレージパフォーマンスのボトルネック解消策は、NetAppシステムを従来型のサーバ/ストレージアーキテクチャに置き換えることだった。
ヘンダーソン氏は次のように語る。「選択肢は2つあった。1つは、大規模サーバ環境に接続する大きなストレージ機器だ。サーバとストレージの間に広い帯域幅があるので多数の入出力操作が可能であり、スループットが高い。もう1つはノードベースのアーキテクチャだ。回復性が高く、情報を移動する機会が多く、より多くの情報を保持できる」
市議会のアプリケーションはNetAppシステムのノードベースのアーキテクチャでは適切な応答性が得られなかった。そこで同氏は、豊富な入出力操作が可能なサーバ/ストレージアーキテクチャに基づくシステムを探すことにした。
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