増え続ける需要がオールフラッシュアレイにのしかかる中で、ストレージに対する新たなアプローチの必要性を検討する。
既存のストレージサプライヤーが、新興のオールフラッシュアレイ(AFA)サプライヤーに冷笑を浴びせていたのは、ほんの少し前のことだったように思える。今ではPure Data、Kaminario、Tintri、Tegile Systemsといった新参勢に加えて、Dell EMC、HPE、IBM、日立、NetAppなどがそろってAFAを提供するようになった。
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この変動期に、安定した優良企業に見えていながら買収された企業(例えばSolidFireはNetAppに、XtremIOはEMCに買収された)もあれば、素晴らしい技術を持っていながら時代に付いていけず行き詰まった企業(例えばViolin Memory)もある。
われわれは初期のAFAサプライヤーと、フラッシュの未来はどうなるのかについて話し合ったことがある。そのうちの数社は、フラッシュストレージシステムが何らかの形態のパフォーマンスティアリングを必要とするとは思わないという意見だった。フラッシュとHDDの性能差はあまりに大きく、ティアリングは筋が通らないというのがその理由だ。そうしたサプライヤーに対し、テープからHDDへの移行が始まったときも同じことが言われていたと指摘すると、大抵は戸惑った様子になった。
AFAの初期でさえも、ストレージ戦争がこれで全面決着に至らないことは明らかだった。Violin Memoryは「ディスク」のコンセプトの再定義を試み、ディスクをViolin Inline Memory Modules(VIMM)に入れ替えた。これは素晴らしいアーキテクチャだったが、サードパーティーOEMの支持は得られず、他のサプライヤーが使っている3.5インチおよび2.5インチの標準的なSSDの価格低下に付いていくことができずにいる。
それでも急激な「ダッシュからフラッシュ」の結果として、実質的に水準は上がった。基本的なワークロードが次々とAFAに移行する中で、早くから採用した企業が得たパフォーマンス上の優位性は薄れつつある。サプライヤーは、目に見えるパフォーマンス向上を自分たちのAFAからもっと絞り出そうとして苦慮している。
例えばHDDアレイでデータレイテンシが40ミリ秒だったと仮定する。
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