「コンパニオンアプリ」はモバイルワークの切り札になるか、導入時の注意点システム統合が最大の課題

外出先から社内業務システムへのアクセスをもっと便利にしたいと考えている組織は、コンパニオンアプリの導入を検討してみてはどうだろうか。モバイルと既存のデスクトップインフラを統合できるかもしれない。

2017年12月04日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]

 デスクトップPCは、モバイル端末よりも適切に企業データの作成と管理に関わる複雑な処理をするが、居場所に依存せずに作業が実行できる、というモバイル端末が持つ柔軟性は提供しない。コンパニオンアプリは、この2つの世界を結ぶ懸け橋になるが、同時に、デスクトップアプリ管理はより複雑になる。

 コンパニオンアプリは、全体のワークフローを改善するために、デスクトップアプリと連携して用いるモバイルアプリであり、デスクトップアプリがサポートするインフラを利用する。ユーザーは、モバイル端末からコンパニオンアプリを使用して個別の仕事をこなし、その後デスクトップPCを使用してより複雑な操作を実行する。コンパニオンアプリは、デスクトップアプリを置き換えるのではなく、その機能をモバイル端末に拡張し、ユーザーの居場所に関係なく業務を遂行できるようにする。

 コンパニオンアプリは、デスクトップアプリと密接に結びついている点を除けば、他のLOB(基幹業務)モバイルアプリとさほど変わらない。デスクトップアプリは、企業データやエンタープライズシステムにアクセスする主なインタフェースとして引き続き機能する。

コンパニオンアプリを使う理由

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news202.jpg

ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。

news071.jpg

「生成AIの普及でSEOはオワコン」説は本当か?
生成AIの普及によりSEOが「オワコン」化するという言説を頻繁に耳にするようになりました...

news067.jpg

ボストン コンサルティング平井陽一朗氏が語る 日本企業のイノベーションを阻む「5つの壁」
企業の変革を阻む5つの壁とそれを乗り越える鍵はどこにあるのか。オンラインマーケットプ...