「いつでもどこでもつながる」を支える技術
モバイルアプリの実力を“100%”引き出すインフラの必要条件とは?
ネットワークが高速になり、モバイルアプリの拡大が続く中で、モバイルインフラはどのように進化していくべきか。メール、リモートアクセス、コラボレーションなどのインフラに欠かせない条件を見直してみよう。
ほとんどの企業では、従業員がモバイルデバイスからデータにアクセスできるようにしている。そして、焦点はデバイスの管理からアプリケーションの管理、開発、セキュリティに移っている。しかし、モバイルデバイスからのアクセスをサポートするのに必要なモバイルインフラはどうだろうか。ネットワークが高速になり、モバイルアプリの拡大が続く中で、モバイルインフラはどのように進化していくべきなのだろうか。従業員をサポートするために必要なサードパーティーのソフトウェアは何だろうか。
VDC Researchによれば、およそ40%の企業が、アプリ開発を合理化するためにEMM(エンタープライズモビリティ管理)を使用しているという。しかし、実際に生産性を高めているのはバックエンドのソフトウェアとサービスだ。企業は、メール、リモートアクセス、コラボレーションなどの機能をユーザーに提供しているモバイルインフラを見直す必要がある。
メール
メールは多くのビジネスプロセスに密接に組み込まれている。この事実を考慮すると、モバイルを活用する従業員が高速かつ安全にすぐメールを使用できるようにすることは重要である。時間と共に、アプリのデータベースとメールサーバに接続するデバイスは増えていくだろう。そのため、IT部門は、所有するハードウェアとソフトウェアウェアを評価して、増加した使用量に対応できる高可用性とフェイルオーバーの機能を備えていることを確認しなくてはならない。
コンテンツ管理
プロビジョニングやモバイルプラットフォームにある企業コンテンツへのアクセス制御も、バックエンドソフトウェアを選ぶときに考慮すべき重要な機能だ。モバイルコンテンツ管理とコラボレーションのツールには、ドキュメントやビジネスコンテンツに対するきめ細かいポリシー制御、監査、追跡可能性などのエンタープライズ機能が用意されている。このようなツールのおかげで、IT部門のリーダーたちは、モバイルを活用する従業員にデータベースやコンテンツ管理システムを開放する必要があっても安心できる。
動的なネットワーク
モバイルデバイスが企業のアプリやデータに常時リモートアクセスできるようにするには、IT部門は帯域幅が広くて遅延が少ない強力なネットワークを構築しなくてはならない。モバイルユーザーはさらに多くのデバイスを持ち込むようになり、業務時間外にデバイスを使うこともある。そのため、ネットワークはデータトラフィックの増加と使用パターンの変化に備えなくてはならない。ソフトウェア定義のネットワークテクノロジーによって、IT部門は使用の増減に応じてオンデマンドで帯域幅を提供できるようになる。それから、ネットワーク機能の仮想化という選択肢もある。この場合、スイッチやルーターなどのハードウェアデバイスをサーバのソフトウェアに置き換えることでネットワークのコストや複雑性を低減することが可能だ。
ビジネスに不可欠なサービスにアクセスするモバイルユーザーの数が増えるにつれて、VPNのパフォーマンスと可用性も重要になる。VPN製品は、0に近いダウンタイムが求められる重要なトランザクションでスムーズな移行を実現できるようにするため、高度なリンクエラーの検出とルーティングメカニズムの機能を備えていなくてはならない。
データの監視
従業員は任意のデバイスで、いつでも、どこからでも、アプリやデータにアクセスできる必要がある。企業は、モバイルデバイス、ソーシャルメディアプラットフォーム、さらにはモノのインターネット(IoT)デバイスからの増え続けるデータを使うことになる。そのため、このデータを収集して分析できるビッグデータアプリを活用する新たな機会を検討されたい。
アプリ開発
企業が自社でモバイルアプリを開発する場合、開発プロセスを合理化するソフトウェアへの投資を検討するのが賢明だ。例えば、あるツールでは視覚モデルを使って、さまざまなアプリの要素を定義して、手作業による煩わしいコーディングを行う必要性を減らしている。また、このようなツールは柔軟にカスタマイズすることができ、開発者は、バックエンドシステムと統合するAPIプラグインなど、再利用可能で生産性を高められるアセットを作り出すことができる。
企業は、バックエンドサービスを最新の状態に保ち、モバイルユーザーが必要とするオンデマンドでのデータアクセスを提供できるようにしなくてはならない。そのために、自社のモバイルインフラについて本稿で取り上げた側面を詳しく見る必要がある。
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