かつて、クラウドの料金体系は今よりもずっと単純だった。当時はわずか数種類のサービスしかなく、「Amazon Web Services」(AWS)でも、料金は簡単に計算できた。各プロバイダーのサイトには、次のように書いてあった。「お客さまの料金はここに表示されている通りです。ここをクリックしてクレジットカードの情報をお送りくだされば、お客さまはすぐにクラウドをご使用になれます」
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今や、各クラウドプロバイダーは独自の価格モデルで多様なサービスを提供している。クラウドアーキテクチャを1つにまとめようと思い立つ人は誰もが、混乱して思わず頭を抱える。
かなり基本的な例として、全体的なワークロードがどうなるのかを把握するため、要件を以下のようにサーバ、ネットワーク、ストレージに細分化して見ていこう。
上記の領域はどれも、全体的な価格に影響する可能性がある。さらにそもそも、上記を検討する前に料金を計算するモデルを決めておかなければならない。価格モデルには、
など、さまざまなものがある。
契約書に署名したとしても、そこで問題が終結するわけではない。クラウドプロバイダーは価格競争を継続している。うっかりしていると、実は料金が大幅に下がっているにもかかわらず、値下げ前の価格で料金を支払っている可能性がある。新しい価格モデルも導入されており、技術者が財務感覚まで働かせなければならない場面があまりにも増えている。
こうした現状を示す一例として、AWSやGoogleなどが最近採用した、秒単位の課金モデルが挙げられる。
クラウドの導入当初は1時間単位の課金モデルを採用する顧客が多いが、小規模なワークロードが増えてきて、分単位の課金モデルに切り替えることも多い。だからといって、秒単位の課金モデルは顧客にとって本当に価値あるものだろうか?
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