「LibreOffice 6.0」は「Microsoft Office」の代わりになるか「Office 2019」のサポート対象はWindows 10のみ

オフィススイートの「LibreOffice」は無料で利用できることが強みだが、企業組織での導入、利用に適しているのだろうか。機能とセキュリティの観点から「Microsoft Office」と比較検討する。

2018年06月09日 05時00分 公開
[John PowersTechTarget]
画像 コストカットは利点だが……

 The Document Foundationは、コストに敏感な組織のために、「Microsoft Office」の代替となるオープンソース業務用ソフトウェアの最新版「LibreOffice 6.0」を提供している。

 オープンソースのソフトウェアスイートを推進する非営利団体のThe Document Foundationは、2011年1月に「LibreOffice」を初めてリリースした。これは、Oracleが2011年で製品版の提供を打ち切ったオープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」から進化したソフトウェアだ。

 LibreOffice 6.0は2018年2月にリリースし、標準的なOfficeファイルから、「Office 365」でさえも対応していないような古いレガシーファイルにまで対応する。高度な電卓、辞書、類語辞典といった包括的な拡張機能もダウンロードして利用できる。LibreOffice 6.0では、スプレッドシートエディタの新しい計算コマンドや、プレゼンテーション資料作成ツールの新しいテンプレートといった機能も加わった。

 LibreOffice 6.0は、「Windows」「Linux」「macOS」および一部のモバイルプラットフォームで利用できる。ただしモバイル編集機能はまだ開発段階にある。「Android」で利用できるアプリは「LibreOffice Viewer」のみで、フルスイートは利用できない。LibreOfficeには電子メールクライアントも欠如しているが、LibreOffice公式Webサイトが指摘している通り、ビジネスユーザーが利用できるWindows向けのサードパーティークライアントは豊富にある。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...