WSUSやSCCMは万能ではない
無料でパッチ管理ツールを使いこなすためのコツとは
パッチ管理は、あらゆるセキュリティ戦略の基本的で、重要な要素だ。これをマスターすれば、IT担当者はセキュリティ問題の多くに対処できるだろう。
どのような組織でも、パッチが適用されていないソフトウェアやOSは、大きなセキュリティホールになる。IT担当者は、こうした問題を解決するにはどのようなツールが効果的かを把握しておかなければならない。
確かに、エンタープライズ向けパッチ管理は特別なことではなく、ほとんどの企業が何らかの方法で取り組んでいる。だが、セキュリティに関するどの年次調査を見ても、データ侵害を含む多くのセキュリティ問題の根底にパッチ管理(厳密には、パッチ管理の不備)があることが分かる。
こうした問題の温床がWindowsデスクトップ端末だ。OSとサードパーティー製ソフトウェアの両方を、常に更新して最新に保つのはほとんど不可能だ。簡単なセキュリティ評価をすれば、Windowsの更新プログラムの適用漏れや例えば「Java」「Adobe Reader」「Google Chrome」といった一般的によく利用されるビジネスソフトウェアのパッチの適用漏れがあるデスクトップ端末が数十台、多くの場合は数百台も見つかる。
IT部門にできることは?
多くの人が魔法のようなセキュリティのサービスを求めており、マルウェア対策やエンドポイントセキュリティを手掛ける多くのベンダーがそれに乗じようとしている。だが実際には、IT部門は、付加機能が満載で高価な製品を導入するのではなく、パッチ管理問題の解決の基本を徹底しなければならない。
まず思い当たるのは「Windows Server Update Services」(WSUS)や「System Center Configuration Manager」(SCCM)だが、これらのツールは万能薬ではなく、カバーしきれない部分もある。
他にも、IT部門が利用可能な低コストで機能豊富なエンタープライズ向けパッチ管理ツールがある。こうしたツールは、Windowsシステムにパッチを適用するだけでなく、サードパーティー製ソフトウェアの更新にも対応する。これらの更新への対応に不備があると、極めて大きなセキュリティリスクを招く恐れもある。
そうしたツールの1つが、Secure by Designが提供するWebベースのパッチ管理システム「Ninite」だ。Niniteは、従来のエンタープライズパッチ管理ツールにあった「複雑さ」とは無縁だ。中小企業に加えて大企業でも、パッチ管理問題に対処するための優れた選択肢になる。
Niniteの無料版は、実行可能ファイルでデスクトップ端末にソフトウェアをインストールする形の軽量なWindowsアプリケーションだ。Niniteは、Webブラウザのサードパーティー製ツールバーおよびアドオンや、プログラムのインストール時に、無意識に追加導入される各種ソフトウェアのインストールを防止できる。IT担当者は、Ninite無料版の起動後は、何もする必要がない。
Secure by Designは、NiniteのPro版も提供している。Pro版では、Windows管理者はデバイスごとに更新設定を変更できる。IT担当者は更新ポリシーを、ソフトウェアの更新プログラムが提供されたら、直ちにインストールするよう設定したり、更新プログラムの特定のバージョンについてのみインストールを許可するよう設定したりすることが可能だ。
他のパッチ管理オプション
企業デスクトップにソフトウェア更新プログラムをインストールするための他の選択肢としてPDQ.comの「PDQ Deploy」やChocolatey Softwareの「Chocolatey」などがある。NextITの「GFI LanGuard」も人気のある選択肢だ。サードパーティーソフトウェアのパッチ管理機能が特に好評を博している。こうしたツールの一部は、企業で使われる全てのソフトウェアをサポートするわけではないが、それは決定的な欠陥ではないだろう。それらのツールも、主要なソフトウェアは更新するからだ。
このようなツールは、エンタープライズ向けではないという意見もある。だが、エンタープライズ向けとされているツールにも問題がある。
一部のツールでは、IT担当者はデスクトップ端末にエージェントをインストールする必要があるが、多くのIT管理者はそれを好まない。ただし、それもやや時代遅れの考え方だ。こうしたツールのせいでモダンなシステムの動作が重くなることはないからだ。
エンタープライズ向けのパッチ管理は、古くて退屈かもしれない。だが、エンドポイントセキュリティを真に改善できるエージェントを導入すれば、社内の脆弱(ぜいじゃく)なシステムを減らすことができる。これは極めて重要だ。だまされやすく、何かをうっかりクリックして、データを危険にさらしかねないユーザーが大勢いるからだ。
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