モダンなデジタルワークプレースの特徴の一つは、全てのデスクにWindows PCがあり、全員のポケットにスマートフォンが入っていることだ。これらの端末の位置特定、プロビジョニング、デプロイ(展開)、更新、トラブルシューティングを一元的に管理する能力が不可欠であることは間違いない。
あるベンダーブリーフィングでこのトピックに関する議論があり、Windows PCこそ、本質的に「root化」あるいは「ジェイルブレーク(脱獄)」された状態の端末であるという意見が出た。従って現在の形態では、PCにセキュリティ保護を施しても重大なセキュリティリスクとなる可能性がある。
自分の「Android」端末のroot化や「iPhone」のジェイルブレークなど考えたこともないという人も多いだろうが、好奇心が強いハイテク愛好家たちにとっては決して珍しくない行為だ。root化もジェイルブレークも、それを実行すると端末メーカーが意図していなかったことを実行できる状態になる。
Android端末をroot化すると、OS全体にアクセスできるようになる。iOS端末をジェイルブレークすると、App Storeにあるもの以外のカスタムアプリも実行できるようになる。Windowsユーザーにとって、こうした機能は特に注目に値しないかもしれない。しかし、大規模なデスクトップ資産全体でこうした「機能」を管理するとなると、たとえエンドポイント保護ツールや構成管理ソリューションを使用しているとしても、継続的な努力と警戒が必要になる。
モバイルデバイス管理(MDM)製品やエンタープライズモビリティー管理(EMM)ソリューションは、侵害されたスマートフォンやタブレットを検出し、企業のデータやアプリケーションへのアクセスを制限する機能を備えている。しかしWindowsの場合は課題が残る。IT部門がPCを保護するのに役立つツールは多数存在するが、コスト、複雑さ、ユーザーの不満などがある程度増すことは避けられない。では、何を実行すべきだろうか。
「Windows 10」がゆっくりとしかし確実に、モダンなモバイルOSへと変わりつつある。ただしレガシーアプリケーションとの互換性の問題があるため、全面的な刷新が行われる可能性は低い。2020年1月に「Windows 7」の製品サポートが終わることを見据えて、SモードのWindows 10に移行することの是非を真剣に検討すべき時期に来ている。
SモードはWindows 10のモードの一つで、閉鎖性とセキュリティが強化されている。
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