移動時と自宅での学習を使い分け
オンライン学習で何を学ぶ? 5年間変わらない人気分野とは
2018年にNTTコム オンラインが実施した「大学のオープン化に関する調査」によれば、オンライン学習で学びたい分野の1位は「心理学」。学習者は自宅とそれ以外で学習スタイルの使い分けを確立させている。
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進議会(JMOOC)と共同で、オンライン学習に関する年次調査「大学のオープン化に関する調査」を実施した。2018年11月27日に公開した同年版の調査結果によれば、学習者が学びたい分野の1位は「心理学」で、9位までの顔触れは2014年から5年連続で同じだった。
男女別に見た場合、男性の回答傾向が2017年と異なり、「経済学&金融」や「コンピュータサイエンス」などの実務系分野に注目が集まった。学習スタイルについては、自宅外では移動時間を活用しスマートフォンでの学習、自宅ではPCで課題に取り組むという使い分けをする学習者が2017年と比べて増加。社会人になってからの学習に前向きな考えを持つ人も同様に増えており、学習への意欲の高まりが見受けられる。
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人気の学習分野は5年間不動
学習者がオンライン講義で学びたい分野の調査結果について、1~9位は以下の通りだった。
- 心理学
- 歴史
- 経済学&金融
- 音楽、映画
- 芸術
- コンピュータサイエンス
- 情報、テクノロジー&デザイン
- ビジネス&マネジメント
- 健康&社会
これらの上位9分野は、順位の変動はあるものの5年連続でランクインしている。学習者の就学区分や就労・非就労の区分にかかわらず、同じような学習分野の人気が高くなっている。
男女別の学習希望分野を見ると、男性1位は「経済学&金融」だった一方、2014年から2017年まで4年連続1位だった「歴史」は4位となった。2位「コンピュータサイエンス」、3位「情報、テクノロジー&デザイン」と続き、2018年の傾向として男性の実学系分野への関心が高くなっていることがうかがえる。女性の1位は5年連続「心理学」で、その他の上位分野には「音楽、映画」「芸術」「栄養学」などが並ぶ。
自宅内外での学習スタイルの確立
オンライン学習で利用するデバイスに関しては、PCやスマートフォンの利用率が2017年とほぼ変わっていない。学習場所および時間についてはどちらも「自宅」が「自宅以外」を上回り、自宅での学習の機会が2017年と比べて多くなっている。
自宅以外での学習時間について内訳を見ると、移動時間が4割以上で最も多く、授業や業務中などの空き時間はそれよりも低い割合だった。自宅ではPCに向かってじっくり課題に取り組み、外出先では移動中にスマートフォンで講義を見る、という学習スタイルが学習者の間で確立されていると分かる。動画講義1本当たりを5~10分程度とすることで、移動時間での視聴に適した長さとなり、学習者のニーズに応えられると考えられる。
社会人のオンライン学習の目的は「自己研さん」
社会人になってからの学習機会に関する質問では、「実際に学習をしたことがある」または「今後学習を検討している」といった、学習をポジティブに捉える旨の回答をした人の割合が52.1%で、2017年と比べ4.7ポイント増加した。実際に学生時代の専攻科目を学び直した人は40.5%で、2017年比18.2ポイント増という大幅な伸びを見せた。学習の理由についても従来の「業務で必要」といった回答ではなく、自己研さんに関する回答の割合が増えている。学び直しのニーズや、自主的に学習をしたいと考える層の増加は、オンライン学習のニーズの拡大につながるはずだ。
本調査はNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」の登録モニター(10代以上の男女)を対象に実施した。調査期間は2018年8月22日~9月25日で、有効回答者数は1180人。
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