オランダの研究者が、自己暗号化SSDに潜む脆弱性を発見した。脆弱性のあるSSDに保存したデータを保護するには、どうすればよいかのか、対策を紹介する。
研究者が自己暗号化ドライブ(SED)とも呼ばれる、自己暗号化機能付きのSSDに複数の脆弱(ぜいじゃく)性を発見した。これらの脆弱性の根本的な問題は何か、企業は何に注意すべきかを解説する。
自己暗号化機能付きのSSDにはセキュリティの問題が2点ある。1つ目は、インタフェース規格ATA(Advanced Technology Attachment)のセキュリティモードに関する脆弱性だ。2つ目は、標準化団体Trusted Computing Group(TCG)が定義したストレージセキュリティの仕様「Opal Security Subsystem Class」(SSC)に関する脆弱性だ。これら2つの脆弱性により、認証されていない攻撃者が、暗号化されたSSDの内容を復号できてしまう恐れがある。
ATAのセキュリティモードに起因する問題は、「本来のユーザーが設定するパスワードと、データの暗号化に使われるハードウェアベースの暗号鍵の間で、暗号学的な関連付けがなされない」という事態が起こることだ。脆弱性のあるドライブに物理的にアクセスできる攻撃者が、パスワードを入力することなく暗号鍵を知り、それを使って暗号化されたデータを復号できる可能性がある。
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