「iOS 13」のデバイス管理機能はどこが変わった? 私物iPhone対策や認証に期待「iPadOS」ビジネス向け機能にも注目集まる

Appleのモバイルデバイスを利用している組織は、「iOS 13」で利用できるデバイス管理機能を確認しておこう。本稿はBYOD支援の「User Enrollment」やビジネス向けの「管理されたApple ID」などの主要機能を解説する。

2019年08月24日 08時30分 公開
[John PowersTechTarget]

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iOS 13 「iOS 13」(出典:Apple)《クリックで拡大》

 Apple製品を利用している組織のモバイルデバイス管理者は、モバイルOS「iOS 13」の提供開始に向けて準備するために、新しいデバイス管理機能をチェックしておこう。

 iOS 13にはデバイス管理機能として、スマートフォン「iPhone」向けの新しいID管理機能と登録機能が加わる。Appleはタブレット「iPad」専用OSとなる「iPadOS」も発表した。これらの新OSと新機能を利用してデバイス管理を改善するには、IT担当者がその使い方をよく理解し、「モバイルデバイス管理」(MDM)や「エンタープライズモビリティ管理」(EMM)、「統合エンドポイント管理」(UEM)のシステムをそれらと連携させることが重要だ。

 Apple製デバイスの管理ツールベンダーFleetsmithの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のザック・ブルーム氏に、iOS 13の新しいデバイス管理機能と、Appleが発表したその他のビジネス用機能について話を聞いた。

―― 新しいBYOD(私物デバイスの業務利用)支援機能「User Enrollment」は、Apple製モバイルデバイスの管理にどのように役立ちますか。

ブルーム氏 User Enrollmentを利用すると、従業員の私物デバイスをMDMシステムの管理下に置き、企業のセキュリティと、従業員のプライバシーを共存させることができる。MDMシステムを利用する組織は、BYODを許可しやすくなる。企業は従業員の私物デバイスのプライバシーを犠牲にすることなく、デバイスの安全性を実現できる。User Enrollmentは、契約社員が業務に使う私物デバイスでデータのセキュリティを確保するのにも役立つ。

―― iOS 13で新たに加わったシングルサインオン(SSO)機能の「Appleでサインイン」によるユーザー認証についてどうお考えですか。

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