仮想デスクトップの利用手段「Webブラウザ」と「VDI専用アプリ」の違いとは?結局は“一長一短”

HTML5に準拠しているWebブラウザで、エンドユーザーが簡単に仮想デスクトップにアクセスできる方法がある。VDI専用クライアントアプリケーションとの違いやメリット、デメリットを考察する。

2019年08月27日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]
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 「VDI」(仮想デスクトップインフラ)をWebブラウザから利用する際は、さまざまな要素を考慮しなければならない。

 主要VDIベンダーの大半は、エンドユーザーがVDI専用クライアントアプリケーションを利用する代わりに、Webブラウザで自身の仮想デスクトップにアクセスできるようにしている。この方式により、エンドユーザーは時間や場所を問わず、仮想デスクトップを非常に容易に利用できる。使用するデバイスやOSにかかわらず、「Chrome」や「Firefox」など、HTML5に準拠している任意のWebブラウザで、エンドユーザー自身の仮想デスクトップにアクセスすることが可能だ。

 VDI製品が利用可能にしているWebブラウザが、エンドユーザーの利用しているデバイスで動作すれば、エンドユーザーはそのWebブラウザを使って自分の仮想デスクトップにアクセスできる。この場合、VPNクライアントアプリケ―ケーションのダウンロードやインストール、構成、メンテナンスは不要だ。Webブラウザを利用すれば、多数のVDI専用クライアントアプリケーションを扱うことなく、1台のデバイスで複数の仮想デスクトップへ簡単に接続できるようになる。

 Webブラウザで仮想デスクトップを利用する方式は、管理者側にとっても恩恵がある。さまざまなユーザー端末の環境において個別にVDI専用クライアントアプリケーションを運用管理せずに済むからだ。エンドユーザーがWebブラウザで仮想デスクトップに接続する方式にすれば、VDI専用クライアントアプリケーションの展開や構成、更新は不要になる。

WebブラウザとVDI専用クライアントアプリ、それぞれの課題

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