Citrix Systemsは、デスクトップ仮想化市場で相変わらず大きく優位を保っている。だが幾つかの要因から、VMwareの市場シェア拡大を許す可能性がある。
デスクトップ仮想化市場が発展する中、Citrix SystemsとVMwareは長年にわたって競争を続けてきた。この状況が、製品を選ぶIT担当者の判断を難しくしている。
Citrixの「XenDesktop」(現在の名称は「Citrix Virtual Desktop」)とVMwareの「VMware Horizon」という主要な仮想デスクトップインフラ(VDI)製品には、それぞれ異なる魅力がある。XenDesktopのセキュリティ機能とグラフィックス関連のイノベーションに引き付けられるユーザー企業もあれば、VMware Horizonの方が最先端だと考えるユーザー企業もある。
調査会社ZK Researchの創立者兼主席アナリストを務めるゼウス・ケラバラ氏は、次のように見ている。「長い間、VDIの世界ではCitrixが標準だった。だがここ数年、イノベーションに関する限り、VMwareが上回っているのは確かだ」
VDI関連製品を手掛けるLogin VSIと、「Frame」という名称で事業展開するMainframe2が2018年5月に公開したレポート「State of the EUC 2018」(2018年版エンドユーザーコンピューティングの状態)によると、XenDesktopがオンプレミスVDI導入の57.7%を占める。これに対し、VMware Horizonは26.9%にとどまる。
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