サポート終了や社内体制が不確定要素に
「XenDesktop」「VMware Horizon」の2大VDIを比較 VMwareがCitrixを猛追(1/2 ページ)
Citrix Systemsは、デスクトップ仮想化市場で相変わらず大きく優位を保っている。だが幾つかの要因から、VMwareの市場シェア拡大を許す可能性がある。
デスクトップ仮想化市場が発展する中、Citrix SystemsとVMwareは長年にわたって競争を続けてきた。この状況が、製品を選ぶIT担当者の判断を難しくしている。
Citrixの「XenDesktop」(現在の名称は「Citrix Virtual Desktop」)とVMwareの「VMware Horizon」という主要な仮想デスクトップインフラ(VDI)製品には、それぞれ異なる魅力がある。XenDesktopのセキュリティ機能とグラフィックス関連のイノベーションに引き付けられるユーザー企業もあれば、VMware Horizonの方が最先端だと考えるユーザー企業もある。
調査会社ZK Researchの創立者兼主席アナリストを務めるゼウス・ケラバラ氏は、次のように見ている。「長い間、VDIの世界ではCitrixが標準だった。だがここ数年、イノベーションに関する限り、VMwareが上回っているのは確かだ」
XenDesktopとVMware Horizonの比較
VDI関連製品を手掛けるLogin VSIと、「Frame」という名称で事業展開するMainframe2が2018年5月に公開したレポート「State of the EUC 2018」(2018年版エンドユーザーコンピューティングの状態)によると、XenDesktopがオンプレミスVDI導入の57.7%を占める。これに対し、VMware Horizonは26.9%にとどまる。
VMwareはこの差を縮めようと努力している。2015年、同社は実行中の仮想マシン(VM)を複製できる「Instant Clone」機能を導入。2016年には画面転送プロトコル「VMware Blast Extreme」も追加した。
ここ数年、VMwareはネットワークパフォーマンスを強化するために、ロードバランサーを手掛けるF5 Networksとの協業を進めている。このことが、XenDesktopに対するVMware Horizonの評価を上げることにつながっている。Citrixもロードバランサーの「NetScaler」を販売しているが、ケラバラ氏によるとF5 Networksの製品には及ばないという。
University of Arkansas(アーカンソー大学)は2017年初頭、XenDesktopではなくVMware Horizonを選んだ。同大学でエンタープライズイノベーション部門のアソシエイトディレクターを務めるジョン・ケリー氏は、その理由について「Citrix製品と比べて、VMware製品の方がクラウド指向の印象だった」からだと説明する。
「他のVMware製品との連携が容易な点も、VMware Horizonがユーザー企業に好評な理由の一つだ」と話すのは、VMwareで製品マーケティング部門のディレクターを務めるシェルドン・デ・パイーバ氏だ。「当社はハイパーバイザーやストレージ層の仮想化技術に加え、デバイスとデスクトップ環境との接続を仲介するコネクションブローカーなど、あらゆる要素を提供できる。つまりストック全体を用意できる」(デ・パイーバ氏)
VMwareのデジタルワークスペース製品群「Workspace ONE」には、「VMware Horizonと最善の組み合わせで連携できる要素を、全て用意している」とデ・パイーバ氏は話す。Workspace ONEは全てのアプリケーションでシングルサインオン(SSO)を使えるように、VDIやID/アクセス管理といった要素をまとめている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握 -
製品資料
[株式会社マクニカ] 「脆弱性総まとめ」解説 被害事例から考える必須の対策ポイント -
製品資料
[Splunk Services Japan合同会社] サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには -
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」完全ガイドブック:メリットから資格取得のポイントまで -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] はじめての「自治体/官公庁入札」 必要な知識がすぐに学べる入門ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
5
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
6
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
7
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
8
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
9
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
-
10
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー