さまざまな場面でクラウドを導入する時代になっても、従来のオンプレミス環境と変わらないセキュリティリスクが存在する。そのようなリスクはなぜ生まれ、企業にどう影響を与えるのか。
企業はオンプレミスからクラウドへの移行を推進し続けている。クラウドは、最新のコンピューティングをよりシンプルにし、費用対効果を向上させ得る技術として進化してきた。
セキュリティリスクの軽減にもクラウドは有効だ。さまざまな業界団体やセキュリティベンダーなどが、クラウドのレジリエンス(耐障害性)を高めるために多大な貢献をしている。標準規格やガイドラインなどのリソースは必要十分にあり、クラウドとは何か、何を提供できるのかは周知の事実となった。ただし、うまくいっていないことがある。
筆者は多くのクラウドベンダーやユーザー企業と仕事をする中で、クラウドセキュリティの課題が至るところにあると感じてきた。従来のオンプレミス環境と変わらず脆弱(ぜいじゃく)性があり、ビジネスリスクが存在し、セキュリティ侵害が発生している。それはなぜなのか。攻撃者にとってクラウドが「新しい標的」だからなのか。クラウドにビジネス資産が存在しているからなのか。クラウドベンダーがユーザー企業の資産を保護するために、適切なセキュリティ投資をしていないからなのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
ブランドリスクの要因は「トランプ大統領」 どうするCMO――2025年のマーケティング予測10選【後編】
2025年はCMOの役割と課題が大きく変化すると予想される。具体的には何が起こるのか。「Ma...
AIはGoogleの地位を揺るがしているのか? Domoが年次レポートを公開
Domoの年次レポート「Data Never Sleeps」は、インターネット上で1分間ごとに起きている...
3500ブランドの市場・生活者データでマーケターのアイデア発想を支援 マクロミル「Coreka」でできること
マクロミルが創業25年で培ったリサーチや分析ノウハウを結集し、アイディエーションプラ...