新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大のために在宅勤務を強いられた企業の従業員は、PC、スマートフォン、タブレット、スマートスピーカーなど、会社支給と個人所有のさまざまなインターネット接続デバイスを使って仕事をこなしている。注意すべきは、利用するデバイスの種類が増えるほど、企業のセキュリティはより多様な脅威にさらされる点だ。
COVID-19が広がる世界では、「統合エンドポイント管理」(UEM)製品などデバイスを管理する手段の導入を検討することが課題になる。UEM製品はさまざまな種類のデバイスを単一の画面で管理できる。LANやWANといった企業ネットワークに接続していないデバイスのセキュリティ対策を講じることが可能なUEM製品もある。
「世界の労働力の多くがテレワークに移行する中で、エンドポイントセキュリティの重要性はかつてなく高まっている」。調査会社Forrester Researchでアナリストを務めるクリストファー・シャーマン氏はそう語る。ほとんどの場合、企業はデバイスやネットワークなどテレワークに必要なリソースを迅速に従業員に対して提供することを優先する。こうして「攻撃されるポイントを増やし、リスクを露呈させてしまう」とシャーマン氏は指摘する。デバイスを追加すれば、サイバー犯罪集団にとっては攻撃経路が増え、チャンスが増大するということだ。
攻撃者がパンデミック(感染症の世界的な大流行)の混乱に付け込んで、従業員のデバイスを狙う攻撃が広がる動きが既に見られるという。「人と人を隔離させる措置が続く中で、この動きは増大するだろう」とシャーマン氏は予想する。
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