Windows 10時代のレジストリクリーニング【中編】
“動かないWindows 10”を「レジストリクリーニング」で解消する
「Windows」のレジストリクリーニングは、遅くなったPCの改善効果はそれほど期待できないが、動かなくなったOSやアプリケーションのトラブルシューティング手段にはなる。どのような効果があるのか。
前編「『“遅いWindows 10”をレジストリ掃除で解消』は危険なだけで無駄だった?」は、「Windows」の動作に不可欠な「Registry」(レジストリ)の概要と、レジストリのクリーニングがシステムに与える影響を整理した。レジストリは、Windowsの設定や選択内容を保存した項目(キーと値の組み合わせ)の巨大な構成ファイルだ。
併せて読みたいお薦め記事
「Windows 10」に関する人気の無料eBook《クリックでダウンロード》
「Windows 10」のトラブルシューティング
警告
レジストリをクリーニングしようとする前に、レジストリはWindowsの不可欠な部分であることに注意が重要だ。レジストリを不適切に変更すると、システムが不安定化するなど機能に支障を来す恐れがある。変更内容に絶対に間違いがないと確信している場合以外は、レジストリに変更を加えたり、保存したりしてはならない。
レジストリのクリーニングで“動かないWindows”を解消
「Windows 10」を使うほとんどの人は、レジストリに一切触れる必要がない。レジストリをいじっても効果が得られるどころか、残念な結果になりやすいからだ。今日レジストリのクリーニングが必要なのは一般的に、他に手の打ちようがないOSやアプリケーション関連の問題を緩和する必要がある場合に限られる。
例えばPCで正常に機能しているアプリケーションを考えてみよう。このアプリケーションをアップデートまたはアンインストールしたところ、システムの安定性やパフォーマンスに予想外の問題が生じたとする。それはアプリケーションのアップデートにより、パスが変わったり、PC内にある他のアプリケーションとの依存関係が壊れたりして、レジストリがそれらを解決できないことが原因である可能性がある。そうした場合、レジストリの編集やクリーニングを考えるとよいだろう。他の選択肢は、OSとアプリケーションの再インストールだ。
別の例として、アプリケーションをアンインストールしたところ、コンテキストメニュー(画面要素を右クリックすると表示されるメニュー)に要素を表示する項目(キーと値の組み合わせ)がレジストリに残ったとしよう。その結果、エンドユーザーがWindowsの「エクスプローラ」で、あるアプリケーションのアイコンを右クリックすると、コンテキストメニューが現れるまでに著しく時間がかかることがある。この場合、そうした項目をレジストリから消去すると問題が解決する可能性がある。
レジストリの編集に伴う危険を考えると、どのような編集をする場合でも前もってレジストリをバックアップすることが重要だ。そうすればレジストリの破損や損傷に伴い、レジストリの復元が必要になった場合に備えることができる。Windows 10は「Restore Point」(復元ポイント)というバックアップ機能を使って、レジストリのバックアップを簡単に作成、復元できるようにしている。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発特有の課題も解消できる「AI活用」の秘訣とは? -
事例
[株式会社ビザスク] 「新規事業」事例集:大手企業はどのように想定顧客ヒアリングを行っているのか -
市場調査・トレンド
[株式会社ビザスク] 質の高い「仮説検証インタビュー」を実施するためのポイント -
事例
[株式会社ビザスク] 富士フイルムの新領域参入に学ぶ事業創出 「畑違い」でもビジネス化できる方法 -
事例
[株式会社ビザスク] 三菱電機 上席執行役員に学ぶ、未来を切り開く「新事業創出」の実践方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
3
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
4
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
5
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
-
6
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
7
長年の蓄積は利点にも弱点にもなる 「脱レガシー」実行前に解決すべき課題とは
-
8
AI時代のITインフラ戦略とは? 販売代理店が知っておきたい最新トレンド
-
9
「GitHub Copilot」3000人に配布も基本機能しか使われない 保険大手が得た教訓
-
10
NANKAIグループはPC処分の情報漏えい不安とコスト課題をどう解消したのか
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
8
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー