サイバーセキュリティ保険選定ガイド【第3回】
「サイバーセキュリティ保険」比較の肝 “良い保険会社”を選ぶ基準とは?
自社に必要なサイバーセキュリティ保険を選ぶには、何に注意して選定を進めればよいのか。選び方のヒントを紹介する。
サイバーセキュリティ事故による損害を補償する「サイバーセキュリティ保険」の選定は、大きく分けて8つのステップがある。1つ目から4つ目のステップを紹介した第2回「『サイバーセキュリティ保険』選びに失敗しない“8つのステップ”とは?」に続き、第3回は残る4つのプロセスを解説する。
併せて読みたいお薦め記事
サイバーセキュリティ保険について知る
- いまさら聞けない「サイバーセキュリティ保険」とは? メリットと課題を解説
- 「サイバーセキュリティ保険」の落とし穴と、契約時の8大チェック項目とは?
- 今更聞けない「サイバーセキュリティ保険」の真実、何をどう補償するのか?
さまざまなインシデント対処方法
プロセス5.保険会社の調査
全ての保険会社が同じ条件のサイバーセキュリティ保険を提供しているわけではない。企業が選定時に調査する要素には以下がある。
- 請求の拒否と訴訟
- 保険会社の中には、競合他社と比べて請求の支払いを拒否する可能性が高い会社もある。公的記録をチェックし、保険会社が法廷闘争を繰り広げてきた過去がないかどうかを確認した方がよい。
- 補助的リソース
- 保険会社はたいていの場合、トレーニング動画やインシデント対処計画ガイドなどの資料を掲載したポータルサイトを用意している。脆弱(ぜいじゃく)性スキャンや多要素認証といったセキュリティ対策の割引サービスを提供している場合もある。
- 専門家集団
- 保険会社を支援する専門家集団に名を連ねるサイバーセキュリティ弁護士、フォレンジック企業(データ流出に関する経路や原因の調査を提供する企業)、セキュリティベンダーのリストを確認する。必要に応じてリストの中に、自社にとって望ましい企業を追加するように依頼する。
プロセス6.見積もりの入手
土台作りが済んだら、見積もりを入手して評価する。保険代理店が具体的な提案をする場合もある。
プロセス7.比較と選択
補償内容を比較する。リンゴとミカン、もっと言えばリンゴとイカのような、異なる種類のものを比べている気分になる場合もあるだろう。保険代理店と連携している経験豊富なセキュリティ専門家は、最善の補償を選ぶのに役立つ可能性がある。予想外のことが起きないように、加入前に保険契約を綿密に確認しておくとよい。
プロセス8.確認と調整
リスクは時間とともに変化する。定期的にサイバーセキュリティ保険の補償範囲を確認し、必要に応じて調整するというルーティンを確立させる。少なくとも年に1回は確認と調整を実施した方がよい。
第4回は、サイバーセキュリティ保険の契約後に企業がやるべきことを紹介する。
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