2021年09月03日 05時00分 公開
特集/連載

コロナ禍が早めた「デジタルヘルスケア」の普及 湾岸諸国で急進の医療IT改革湾岸諸国の医療IT事情【前編】

湾岸諸国の医療機関では、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の管理に医療ITを活用する機運が高まっている。その要因とみられるのが、コロナ禍をきっかけとした健康意識の変化だ。何が起きているのか。

[Alicia Buller,TechTarget]

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の中、湾岸諸国の医療機関は前例を見ないプレッシャーにさらされている。湾岸諸国も世界の他の国や地域に違わず、従来の治療プロセス(特に感染症の追跡と患者の隔離治療)について再評価を迫られた。

 危機が収まるにつれて、医療政策についての重要な教訓が得られ、「デジタルヘルスケア」への移行が加速している。ここで言うデジタルヘルスケアとは、医療ITとデジタルコミュニケーションを広く網羅した概念だ。デジタルヘルスケアは医療をよりシンプルにして受診を容易にし、医療費を下げることが期待されている。

中東・北アフリカで注目される、慢性疾患のケア技術

 湾岸諸国および中東では、がんや糖尿病といった非感染性疾患(NCDs)が急増している。コロナ禍で運動不足が続く不健康な生活習慣が原因とみられる。

 国際糖尿病連合(IDF)によると、2019年に中東・北アフリカ(MENA)地域では20〜79歳の成人5500万人以上が糖尿病を抱えて暮らしている。この数字は2045年までに1億800万人に増加するとIDFは予測する。これを受けて、この地域の各政府は病気の傾向を追跡し、慢性疾患の患者が治療スケジュールを守るよう監視する技術に目を向け始めている。

湾岸諸国で急進する「デジタルヘルスケア」の最前線

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