ノートPCよりも持ち運びがしやすく、スマートフォンよりも画面が大きい「タブレット」は、情報端末の新たな用途を生み出してきた。その勢いに陰りが見え始めてきたという。どういうことなのか。
Appleの「iPad」の登場以降、「タブレット」は企業や家庭に急速に普及した。物理キーボードの利用を必須としないタブレットは、これまでのモバイルデバイスの中心的存在だったノートPCを上回る携帯性を実現し、情報端末の新たな用途を生み出してきた。店舗の販売員が立って接客しながらカタログを表示したり、教育機関が屋外活動で紙のノート代わりに利用したりと、タブレットの用途は幅広い。
タブレットがあれば、ノートPCは不要になるのではないか――。こうした声も聞こえるほど、普及期のタブレットは大きな存在感を持っていた。ただし最近は“テレワーク特需”で活況の米国PC市場でタブレットの出荷台数が減少するなど、勢いに陰りが見え始めている。タブレットに何が起きているのか。
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