世界中の子どもからの「サンタは今どこにいるのか」の問いに答える「NORAD Tracks Santa」。どのような仕組みでサンタを追跡し、問い合わせに対処しているのか。コロナ禍での実現に向けた取り組みとは。
コミュニケーションベンダーAvayaは、クリスマスイブの晩のサンタクロース追跡プログラム「NORAD Tracks Santa」を支援している。NORAD Tracks Santaは、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が実施する、サンタの居所を監視するプログラムだ。
NORAD Tracks Santaは「9頭のトナカイが引くそりに乗って空を旅するサンタ」を追う。NORADはAvayaのコンタクトセンターサービス「Avaya OneCloud CCaaS」を利用して、何百万人もの子どもと交流する。あらゆる年齢の子どもが「サンタが今どこにいて、いつ自分の所に来てくれるのかを知りたい」と夢中になる。
NORADは2020年、サンタ追跡サイトを8言語で提供し、世界で1100万人を超すユーザーが同サイトを閲覧した。同年にはAmazon.comの音声アシスタント「Amazon Alexa」のユーザーのうち、少なくとも1230万人が「ヘイ、Alexa、サンタはどこ」と尋ね、General Motors子会社OnStarの同名車載通信サービスの加入者1万2000人以上がサンタ追跡をリクエストした。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)のさなかにあった2020年。NORADは職員の安全を守るため人員を最小限に絞りながらも、175人のボランティアに、サンタの居場所を尋ねる2万件以上の電話に応答してもらった。2021年はAvayaの従業員を含めて限られた数のボランティアのみが、物理的なコンタクトセンターで電話に応答。NORADはコンタクトセンターの外からも電話を受け取れるようにすることで、応答できるボランティアを増やせるようにした。電話がボランティアにつながらなかった場合は、サンタの居場所を録音した更新情報を流す。
OneCloudは、ボランティアがレーダーや通信衛星、航空機、そして世界中に配備した「サンタカメラ」を駆使してサンタの旅を監視し、安全を確認する手助けをする。サンタが世界の夜空を旅する間、ボランティアはその情報を、電話をかけてきた相手と共有する。
「毎年拡大し続けるNORAD Tracks Santaを、Avayaが支援してくれていることに感謝する」と、NORADでNORAD Tracks Santaプログラムマネジャーを務めるプレストン・シュラッチャー氏は語る。NORAD Tracks Santaについて、シュラッチャー氏の元には「子どもが大人になってからも、ずっと楽しんで参加できるイベントだ」といった、心温まるフィードバックが寄せられているという。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
テレビ派? 有料動画配信派? おすすめの作品は? アニメに関する調査(2024年)
クロス・マーケティングは、国民的メジャーコンテンツに成長したアニメの視聴状況につい...
広告収入稼ぎの低品質サイト「MFA」を排除するため、マーケターにできることとは?
MFA(Made For Advertising)サイトの本質的な問題点とは何か。マーケターはMFA排除のた...
“なんちゃってマック”で「チキンビッグマック」体験etc. 米マクドナルドのマルチチャネル過ぎるキャンペーン
McDonald’sは米国での「チキンビッグマック」新発売に当たり、若年層とのつながりを強化...