発煙の発生により、NECは「Chromebook」を含む「GIGAスクール構想」向けノート型端末を自主点検する。点検対象端末の一覧と、対象端末を利用する際に気を付けるべき点をまとめた。
NECは2022年2月4日、小中学生に1人1台の端末を配備する「GIGAスクール構想」向けノート型端末5機種を自主点検すると発表した。この5機種のうち「NEC Chromebook Y2」が発煙する事案が発生したためだ。NEC Chromebook Y2は、GoogleのクライアントOS「Chrome OS」を搭載したノート型端末「Chromebook」の教育機関向け機種。
自主点検の対象となる端末は、NEC Chromebook Y2および、同端末と同一時期、同一ラインで生産されたChromebookと「Windows」搭載ノートPCの計5機種(表)だ。対象機種かどうかは端末裏側のラベルに記載された型番で確認できる。具体的な回収方法と時期は、NECが自治体や教育機関に連絡の上、調整する。
対象端末 | 型番 | 対象生産時期 |
---|---|---|
NEC Chromebook Y2 | PC-YAE11X21A4J2 PC-YAE11X21A5J2 |
2020年7月〜2021年10月 |
NEC Chromebook Y3 | PC-YAY11W21A4J3 PC-YAY11W21A5J3 |
2021年6〜11月 |
VersaPro E タイプVR<VR-8> | PC-VEE11R5D64G8 PC-VEE11R5D6ZG8 |
2020年10月〜2021年10月 |
VersaPro E タイプVR<VR-9> | PC-VEE11R5D64G9 PC-VEE11R5A63G9 |
2021年5〜8月 |
VersaPro E タイプVR<VR-A> | PC-VEE11R5D64GA PC-VEE11R5A63GA |
2021年8〜11月 |
発煙した端末は、製造時に余分なねじが内部に混入していた。今回の事案では、その端末が落下した際にねじがバッテリーを破損し、発煙につながった。NECは、端末にねじが混入していた場合でも「強い衝撃を加えなければ、利用には問題ない」と述べる。
端末を落とすなど強い衝撃を加えた場合や、発煙などの事象が発生した場合には、速やかに使用を中止し、NECに点検や修理を依頼するよう同社は告知している。同社は併せて、点検までの間「落としたりぶつけたりしないよう、平らで十分な強度がある場所で使用する」「ひざの上で長時間使用しない」など、安全な方法で端末を利用してもらうように自治体や教育機関に呼びかけている。
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