学校がサイバー攻撃の標的になりやすい“深刻な理由”オンライン教育を脅かす攻撃【後編】

「教育機関は攻撃者に狙われやすい」とセキュリティの専門家は指摘する。それはなぜなのか。オンライン教育の導入で新たなセキュリティ問題に直面する教育機関が、今知っておくべき現実を整理する。

2021年05月06日 05時00分 公開
[Arielle WaldmanTechTarget]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で、教育機関は対面授業を避け、オンライン教育への移行を迫られた。それを受けてオンライン教育システムを急きょ用意した教育機関には、さまざまな脆弱(ぜいじゃく)性が生じた。

 攻撃対象領域が拡大していることへの認識不足も懸念事項だ。「オンライン教育ツールを実際に導入している教職員の間では、この点に対する理解があまり進んでいない」と、エンドポイントセキュリティベンダーMorphisecでセキュリティ戦略部門バイスプレジデントを務めるアンドリュー・ホーマー氏は指摘する。

 「教員は、セキュリティリスクが高まる前触れがどのようなものかを理解していない」とホーマー氏は語る。教育機関がセキュリティ対策をしていないコミュニケーションツールを使用したり、更新やパッチが適用されていないPCが教育機関外に配置されたりしている点を考慮すると、既に教育機関のPCが攻撃を受けていても驚きではない。

学校が攻撃者に狙われやすい“あの理由”

ITmedia マーケティング新着記事

news112.jpg

「インクルーシブマーケティング」実践のポイントは? ネオマーケティングが支援サービスを提供
ネオマーケティングは、インクルーシブマーケティングの実践に向けたサービスを開始した...

news135.jpg

Xが新規アカウントに課金するとユーザーはどれほど影響を受ける? そしてそれは本当にbot対策になるのか?
Xが新規利用者を対象に、課金制を導入する方針を表明した。botの排除が目的だというが、...

news095.jpg

Googleの次世代AIモデル「Gemini 1.5」を統合 コカ・コーラやロレアルにも信頼される「WPP Open」とは?
世界最大級の広告会社であるWPPはGoogle Cloudと協業を開始した。キャンペーンの最適化、...