「iPad活用」の先にあるものとは? 袖高と近大附属が徹底討論袖高×近大附属 東西高校IT対談【前編】

千葉県立袖ヶ浦高等学校と近畿大学附属高等学校。東西を代表する教育IT活用の先進校で取り組みを主導するリーダー同士が、現在の教育IT活用について語り合う。

2014年09月24日 12時00分 公開
[神谷加代]

 千葉県立袖ヶ浦高等学校 情報コミュニケーション科と、近畿大学附属高等学校(大阪府東大阪市)はそれぞれ、米Appleのタブレット「iPad」をいち早く導入した教育IT活用の先進校だ。袖ヶ浦高校は2011年から、近大附属高校は2013年からiPadの1人1台環境を実施。両校の取り組みはeラーニングの優秀事例を表彰する「e-Learning Awards フォーラム」でも評価され、袖ヶ浦高校が2012年に「日本e-Learning大賞」、近大附属高校が2013年に「文部科学大臣賞」をそれぞれ受賞している。

 IT活用先進校である両校の取り組みを主導する教員が、同じ目線で語り合うことで、教育IT活用における学校のロールモデルと課題を探る――。こうした狙いの下、現場の陣頭指揮を執った両校のリーダーを招いて対談の場を設けた。公立と私立、関東と関西。さまざまな違いがある両校が、どのような考えでIT活用を進めているのか、取り組みの中で顕在化した課題とは何か。こうした点を理解しておくことは、これからIT活用を検討・実施しようという教育機関にとって大いに参考になると考える。

 対談の席についたのは、千葉県立袖ヶ浦高等学校からは情報コミュニケーション科 学科長の永野 直教諭、近畿大学附属高等学校からは教頭の森田 哲教諭と、ICT教育推進室 室長の乾 武司教諭。モデレーターには、両校の取り組みをよく知る教育ICTコンサルタントの小池幸司氏を招いた。

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近大附属の私物iPad導入を後押ししたのは袖高だった?

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