「Zoom」を安全に使うためには、何をすればよいのか。ポイントとなる“人間の脆弱性”にどう対処すべきなのか。セキュリティ向上のためのこつを紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が発生してから急速に活用が広がったWeb会議ツール「Zoom」。普及と同時に、ユーザー企業がZoomを使う際のセキュリティリスクも無視できなくなった。Zoomで攻撃を招かないために、ユーザー企業はどうすればいいのか。前編「『Zoomは危ない』は本当なのか? Zoomを危険にする“本当の原因”とは?」に続き、後編となる本稿はZoomを安全に使うための具体策を取り上げる。
Zoomには意図しない参加者を入室させないセキュリティ機能として、Web会議のロック機能がある。このロック機能はデフォルトで有効になっておらず、手動で有効にしなければならないことがある。Web会議を始める前に確認しておこう。他にもZoomを安全に使うための、さまざまなこつがある。Zoomの標準機能や運用で実現できる、主要なこつは以下の6つだ。
運営会社Zoom Video CommunicationsはZoomのセキュリティを強化しているという。しかし最後のリスクとして残るのはエンドユーザーだ。従業員がZoomの安全な使い方を十分に知らなかったり、実施しなかったりする企業は、攻撃の標的になる恐れがある。こうした“人間の脆弱(ぜいじゃく)性”に対処するためには手順書やトレーニングの機会を用意し、従業員にセキュリティ対策を丁寧に指導することが必要だ。
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