Zoomを単なるWeb会議ツールにすぎないと思っているなら、その認識は改めた方がいい。Zoomは動画をコアとして大きく進化している。
Zoom Video Communications(以下ZVC)は、働き方を変えるサービスの開発を目指して主力プラットフォームに幅広いイノベーションを行うことを明らかにした。
今回の機能強化は
を目的とする。
その筆頭が営業担当者向けの会話インテリジェンスサービス「Zoom IQ for Sales」であり、「Zoom Events」であり、「Zoom Webinars」の「バックステージ」や「ウェビナーセッションブランディング」などの機能だ。これらのサービスはエンゲージメントをエクスペリエンスの中心に据え、ユーザーの働き方、つながり方、コラボレーションの形を変える。
同社が会話インテリジェンスの第一歩と説明するZoom IQ for Salesは、顧客とのやりとりを有意義で実用的な洞察に変え、マーケティング、営業、競合他社情報の収集を担当するチームがその洞察を利用して顧客との重要な交渉を改善する機能を提供する。
次のステップの決定やリスクの評価を自動化して営業担当者の生産性を高めることによる効率の最適化やクイック検索機能の他、
などがメリットとして挙げられている。
このサービスはZoom Meetingsのアドオンで、「Zoom Phone」でのサポートも予定されている。Zoom IQ for Salesは「Zoom IQ」ブランドで展開される会話インテリジェンス技術の第1弾で、今後は製品別、業界別、ユースケース別のサービスが登場すると予想される。
企業のマーケティング戦略にはオンラインイベントやハイブリッドイベントが不可欠になっている。こうしたイベントによって顧客や見込み客とつながることができる。ZVCによると、セッションの前後や開催中に講演者が集まれる機能がZoom Eventsに求められていたという。
同社はこれに応えてパネリスト、講演者、制作班が舞台裏で待機できる「バックステージ」機能をリリースした。バックステージではライブウェビナーフィードを見ながらチャット、参加者の質問への回答、プレゼンテーションの練習などができる。
ZVCはZoom Webinarsのイノベーションも2つ発表している。「ウェビナーリアクション」は、参加者がウェビナーにリアクションする機能だ。リアクションは主催者、パネリスト、参加者に表示される。主催者は、動画タイルの背景に壁紙を追加したり全パネリストに共通の仮想背景を設定したり、各パネリストに名前タグを提供したりしてウェビナーのエクスペリエンスをカスタマイズできる。
「常に念頭に置いているのは動画ファーストの世界だ。顧客サービス担当者との通話、営業チームとのビデオ会議、顧客や見込み客が参加するハイブリッド型イベントを全て動画ファーストにする」と語るのは、ZVCのオデッド・ガル氏(最高製品責任者)だ。
「これらのイノベーションは、最近リリースした『Zoom Contact Center』、Zoom IQ for Sales、Zoom Eventsに続いてカスタマーエクスペリエンスや従業員の柔軟なコラボレーションを新たな高みに引き上げようとする取り組みの一歩になる」(ガル氏)
調査会社TalkingPointzのデイブ・ミヘルス氏(創業者兼主席アナリスト)は言う。「これらのイノベーションは、顧客ニーズの解決策を迅速かつ継続的に現実にできるZVCの能力を示す一例でもある」
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