IDC Japanの国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場調査や、機械学習を活用したオリコのデータ分析製品導入事例など、データ分析に関する主要なニュースを紹介する。
機械学習をはじめとするAI(人工知能)技術をデータ分析業務に活用する動きが、企業の間で活発化している。本稿は国内のデータ分析/AI技術市場の成長背景を示した調査結果や、機械学習を活用したデータ分析製品の導入事例、Oracleサービス群を組み合わせたデータ分析の新サービスなど、データ分析に関する主要なニュースを3本紹介する。
ビジネスインテリジェンス(BI)を含む「アナリティクス」やドキュメント認識といった「AIプラットフォーム」分野の国内市場規模(売上額ベース)は、2021年には前年比19.3%増の1880億円になったと同社は推定する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるマイナスの影響はほぼなく、企業がアナリティクス/AIプラットフォームへの投資を継続した結果、市場成長につながった。特にAIプラットフォーム市場の成長が顕著で、同市場の2021年~2026年の平均成長率(CAGR)は37.5%、2026年の市場規模は2228億円と予測。企業がインサイト(洞察)を得るために予測モデルにAI技術を活用する動きが広がったことが市場の成長要因となったと同社はみる。AI技術を活用した実験プロジェクトの運用フェーズへのシフトが進んだことも、成長を後押しした。(発表:IDC Japan<2022年7月14日>)
オリエントコーポレーション(オリコ)は、韓国のAIベンダーailysのデータ分析製品「DAVinCI LABS」(ダヴィンチ・ラボ)を導入した。グループ企業内でのデータ利活用促進と、キャンペーン効果測定をはじめとする顧客企業へのデータ分析サービス強化が目的だ。予測における根拠の提示機能や、データの特徴を自動で分類するクラスター分析機能といったダヴィンチ・ラボのAI機能を評価した。自社製品の需要予測や来店者数予測、顧客企業のマーケティング施策の精度向上などにダヴィンチ・ラボを活用する。(発表:オリエントコーポレーション<2022年7月4日>)
「Management Accounting Platform」(MAP)は、Oracleサービス群を組み合わせて提供するサービス。主体となるサービスは、データウェアハウス「Oracle Autonomous Data Warehouse」(ADW)のクラウドサービス版、BIのクラウドサービス「Oracle Analytics Cloud」(OAC)、業績管理SaaS(Software as a Service)「Oracle Cloud Enterprise Performance Management」(EPM)の3つ。OracleのIaaS(Infrastructure as a Service)「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)で稼働するADWとOAC、SaaSのEPMの利用に必要な手続きや初期設定は、ジールが担う。ユーザー企業は導入時の作業負荷を軽減しながら、迅速に各Oracleサービスを利用できる。利用料金は、ADWとOAC分はOCIの稼働時間数と利用CPU数、EPM分はユーザー数(10ユーザーから利用可能)で変動する。OCIを1日18時間365日稼働させ、EPMを10ユーザーで利用する場合、年額利用料金は1050万円(税別)から。導入費や運用保守費は個別見積もり。(発表:ジール<2022年7月15日>)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
AI活用に必要なデータだが、日々生成されるデータの量が急増し、あらゆる場所に分散する今、複雑なクラウド環境でそれらのデータをどのように管理すべきかに悩む企業は多い。この問題を解消する、インテリジェントなデータ管理の方法とは?
生成AIのビジネス活用が拡大している。しかし、多くの組織がランニングコストの高さやハードウェア要件の厳しさ、専門人材の不足といった要因により生成AIの価値を十分に引き出せていない。本資料では、この状況を脱却する方法を解説する。
ビジネスシーンでの活用が進むAIだが、その急速な進化に、多くの組織がキャッチアップできていないのが現状だ。AI導入の成果を最大化するために、何から始めるべきか、どのようなポイントを押さえるべきかを解説する。
AI活用を小規模なパイロットプロジェクトから始める企業は多いが、それを成功させ本格的な活用につなげるには、戦略的なアプローチが必要となる。初めてのAIユースケースを軌道に乗せるために知っておきたい、6つのステップを解説する。
予測の精度と信頼性の向上、ワークロードの高速化といった、AIのメリットを引き出すには、まずデータを「AI対応」にする必要がある。それを実現するために押さえておきたい、データ作成や管理のポイントを解説する。
ドキュメントから「価値」を引き出す、Acrobat AIアシスタント活用術 (2025/3/28)
広がるIBM i の可能性 生成AIによる基幹システム活用の新たな技術的アプローチ (2025/3/28)
「NVIDIAのGPUは高過ぎる……」と諦める必要はない? GPU調達はこう変わる (2025/3/11)
PoCで終わらせない企業の生成AI活用 有識者が語る、失敗を避けるためのノウハウ (2024/10/18)
生成AIのビジネス利用 すぐに、安全に使うためには? (2024/8/26)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。