「UEBA=セキュリティ対策の手段」は間違い その“意外な用途”とは?異常行動を検出する「UEBA」の10大用途【第4回】

エンドユーザーとシステムの行動を分析する「UEBA」は、マネジメントやビジネスにも役立つ可能性があるという。具体的にどのような用途で効果を発揮するのか。

2022年10月26日 05時00分 公開
[John BurkeTechTarget]

 エンドユーザーとシステム(エンティティ)の異常な行動を検出する「UEBA」(User and Entity Behavior Analytics)が役立つのは、セキュリティ対策やシステムの運用管理だけではない。UEBAの10大用途の9個目と10個目として、マネジメントやビジネスの改善に関する用途を紹介する。

8.生産性の把握

 個人でもチームでも、その行動が生産性の手掛かりになる。UEBAによって、企業は従業員の行動を他の従業員やチームと比較し、組織のどこに改善点があるかについてヒントを得ることができる。

9.従業員の「素顔」の把握

 UEBAによって、従業員の間のコミュニケーションパターンが明らかになる可能性がある。コミュニケーションパターンから「リーダー」「ヘルパー」「メンター」といった従業員の役割や特性を読み取り、組織づくりに生かせる。

10.不正取引の検出

 金融機関や通信事業者といったサービス事業者は詐欺を検出するために、以前から行動分析を駆使している。そのための手法やツールはUEBAの前身と呼べる。UEBAを使えば、企業は下記を把握できる。

  • ATM(現金自動預払機)やオンラインバンキングの異常な使用
  • クレジットカードの想定外の課金
  • 不正である可能性のある保険請求
  • ロボコール(自動音声通話)

 企業はUEBAを活用して「人」と「システム」の行動を分析すれば、従業員の働き方や顧客ニーズについてさまざまなヒントを得ることができる。ただしUEBAをこうした目的で活用する際は、自社のプライバシーポリシーを守る必要があるので注意が必要だ。

 UEBAは人やシステムの行動に注目することによって、さまざまな用途で有益な情報を得ることを可能にする。機械学習などの人工知能(AI)技術の進化により、UEBAは人やシステムの行動の原因をより正確に分析できるようになる可能性がある。

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