「UEBA」は、セキュリティ対策はもちろん、それ以外にも役立つ用途がある。システム運用管理の効率化を図るための、UEBAの賢い活用法を紹介しよう。
ユーザーとシステム(エンティティ)の異常な行動を検出する「UEBA」(User and Entity Behavior Analytics)が生きるのは、セキュリティ対策だけではない。複雑化するシステムの稼働状況を把握したり、トラブルを解消したりする手段としても、UEBAは有効だ。UEBAの10大用途の6個目と7個目として、システム運用管理に関する2つの用途を紹介する。
UEBAを使えば、企業はハードウェアやOS、ミドルウェア、アプリケーションに現在障害があるかを確認したり、障害を予測したりできる。例えばイーサネットスイッチの特定ポートでデータ転送エラーが頻発する場合は、ハードウェアが故障しているか、そのポートのケーブル接続に問題がある可能性がある。
1つの問題が、複数のシステムに影響を及ぼすことがある。影響の範囲を把握して対策を講じるには、企業はまず問題の原因を特定する必要がある。例えば社内向けや社外向けの複数のアプリケーションにまたがったエラーが断続的に発生している場合は、それらが共通して利用しているストレージに原因がある可能性がある。
UEBAを使えば、企業やクラウドベンダーはシステムトラブルへの対処を効率化しやすくなる。問題の原因は何か、さらなる障害の兆候があるのか、再発防止のための教訓は何か――。UEBAはシステムトラブルに対処するための、さまざまな情報を提供してくれる。
第4回は、ビジネスやマネジメントに関するUEBAの用途を取り上げる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
クラウド利用が当たり前となった今日、セキュリティ対策もまたクラウド環境に適したものでなくてはならない。とはいえ、大量のデータポイントが生成されるクラウド領域にあって、その全てのポイントを網羅するのは並大抵のことではない。
ビジネスでのAPI利用が進むにつれ、そのAPIを標的としたサイバー攻撃も増加している。それらに対抗するためには、「シャドーAPI」や「ゾンビAPI」を洗い出し、セキュリティ対策を徹底する必要がある。その正しい進め方を解説する。
ある調査で企業の61%がセキュリティ優先事項のトップ3に挙げるほど、重要度が高まっているアイデンティティー管理・保護。その中で昨今注目されているのが「IGA」というアプローチだ。そのメリットや、導入方法を解説する。
DX推進によってさまざまなビジネスシーンでデジタル化が加速しているが、そこで悩みの種となるのがセキュリティの担保だ。リソースやコストの制限も考慮しながら、DXとセキュリティを両輪で進めるには何が必要になるのか。
サイバー攻撃が巧妙化し、セキュリティチームとSOCは常に厳戒態勢を取り続けている。さらにデジタルフットプリントの拡大に伴い、セキュリティデータが絶え間なく往来する事態が生じている。このような状況に対応するには、SOARが有効だ。
数分でデータを人質に 進化するランサムウェアに有効な「第2世代EDR」とは (2025/3/4)
クラウドサービスの脆弱性をどう解消する? 安全な開発環境を構築するヒント (2025/3/4)
「複雑、高額、難しい」を変える中堅・中小向けSASEのメリットを解説 (2025/2/10)
「Box」に移行してもなくならない「お守り仕事」を根本から効率化するには? (2025/1/23)
これからのセキュリティ対策に必要な「防御側の優位性」、AIはどう実現する? (2025/1/22)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...