BroadcomによるVMwareの買収で「Project Monterey」など、VMwareが他社と進めている事業の方針転換はあり得るのか。VMwareのCEO、ラグー・ラグラム氏に聞いた。
仮想化ベンダーVMware(ヴイエムウェア)は、半導体ベンダーBroadcomによる買収を機に同社との協業を進める。Broadcom以外の協業ベンダーとの関係はどう変化するのか。VMwareのCEOラグー・ラグラム氏が、Broadcomとの協業について語った。
―― VMwareとBroadcomの相乗効果の可能性について考えたとき、プログラム可能なNIC(ネットワークインタフェースカード)「SmartNIC」でハイパーバイザーの「VMware ESXi」を実行できるようにする取り組み「Project Monterey」が頭に浮かびました。これはBroadcomとVMwareが協力することでメリットが得られると考えられる事業だからです。VMwareとBroadcomは、Project Montereyでどのように協業しますか。
ラグラム氏 現時点ではBroadcomはSmartNICを提供していない。そのためProject Montereyで実施している他社との協業は、Broadcom以外のベンダーとの協業だ。Project Montereyには2020年ごろから取り組んでおり、間もなくその青果物となる製品の提供を開始する。
Broadcomには汎用(はんよう)の半導体部品である「マーチャントシリコン」、特定用途向けIC(集積回路)である「ASIC」(Application-Specific Integrated Circuits)などの半導体技術で、イノベーションを生み出してきた長い実績がある。VMwareはソフトウェアでイノベーションを生み出してきた。
私はVMwareのソフトウェアエンジニアやシステムエンジニアと、Broadcomの半導体エンジニアの間でコラボレーションの機会があると確信している。買収が完了したら、幾つかの刺激的な新しいコラボレーションが生まれることを楽しみにしている。
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