BroadcomのVMware買収によって「特定の分野のVMware製品への投資が滞る」という見方がある。この見方について、VMware CEOのラグー・ラグラム氏が答える。
半導体ベンダーのBroadcom(ブロードコム)は仮想化ベンダーのVMware(ヴイエムウェア)を買収すると発表した。VMwareでCEOを務めるラグー・ラグラム氏が米TechTargetの取材に応じ、Broadcomの買収がVMwareの製品ラインアップに及ぼす変化について回答した。
―― 「Broadcomの過去の買収戦略には、イノベーションを重視する考え方が見られない」と考えるアナリストがいます。VMwareはBroadcomによる買収後も、収益性の高い事業だけではなく、ハイブリッドクラウドやコンテナ、セキュリティといった分野での挑戦的な取り組みを続けますか。
ラグラム氏 「Broadcomがイノベーションに投資しない」という認識は、事実に裏付けられていないと私は考える。
Avago Technologiesという小さな企業から始まったBroadcomは、半導体のイノベーションに多額の投資を続けており、世界中のスマートデバイス企業がさまざまな部品にBroadcom製品を利用している。Broadcomが最新技術への投資に後れを取っていたなら、そのようなことは実現していなかった。Broadcomの全ての事業を確認すると、多くのイノベーションが存在することが分かる。
Broadcomが当社を買収する目的は、当社の製品ポートフォリオの獲得だけではない。Broadcomはインフラ管理ソフトウェアのリーダーを目指しており、インフラ構築と管理の分野で、豊富な製品ポートフォリオを持ちたいと考えている。
今回の買収を通して、Broadcomはソフトウェア部門のブランドを「VMware」に変え、既存のソフトウェア資産の一部をVMwareブランドに取り込む。Broadcomは需要の大きい当社製品だけではなく、全てのユーザー企業に幅広い製品を提供できるようにする。当社のユーザー企業層が、同社が今まで買収してきたCA TechnologiesやSymantecの顧客層とは大きく異なることをBroadcomは理解している。
第3回は、VMwareのクラウド関連製品の事業戦略をラグラム氏が語る。
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