「Microsoft Azure」などのクラウドサービス事業が、Microsoftの成長をけん引している。同社は今後クラウドサービスが持つ“あるメリット”のアピールに力を入れるという。それは何か。
Microsoftの2022年第4四半期(4月〜6月)の売上高は519億ドルで、前年同期比で12%増加した。特に「Microsoft Azure」をはじめとする同社のクラウドサービス事業が成長をけん引している。クラウドサービス事業の売上高は、前年同期比で40%増加した。
クラウドサービスとオンプレミスシステムを組み合わせたハイブリッドクラウドに対するユーザー企業の需要が高まりつつある。これを受けて、Microsoftのオンプレミスサーバソフトウェア事業の売上高は減少すると、同社の最高財務責任者(CFO)、エイミー・フッド氏は推測する。
「当社はAzureがユーザー企業のコスト削減に役立つというアピールに力を注いでいる」。Microsoftの会長兼CEOを務めるサティア・ナデラ氏は、世界的な経済の動向が同社のクラウドサービス事業に与える影響を尋ねられた際に、こう答えた。「ユーザー企業への請求額が下がるよう、当社はユーザー企業と同じ視点で取り組んでいる」とナデラ氏は説明する。
ナデラ氏は「ITの需要が不確実な中で、ITにかかるコストと需要のバランスを取る最善の方法が、クラウドサービスへの移行だ」と主張する。クラウドサービスでは、ユーザー企業は利用した分だけのコストを払う。「コスト管理がしやすい点は、クラウドサービスのメリットだ。このメリットは、クラウドサービスが支持を集める大きな要因になると考えている」(同氏)
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