クラウドサービス事業が堅調なMicrosoft。だが全体の売上高は伸び悩んでいる。専門家は、同社はAmazon Web Servicesと同様の問題に直面しているとみる。その問題とは。
クラウドサービスへのユーザー企業の需要が拡大していることが、Microsoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」の成長を後押ししている。それ以外の同社の事業の成長は、鈍化しつつある。
Microsoftの発表によると、2022年度第4四半期(2022年4月〜6月)の決算で、Azureの売上高は前年同期(2021年4月〜6月)と比べて40%増加した。ただし同社全体の売上高は前年同期と比べて12%増にとどまり、2020年以来で最も低い成長率となった。
米TechTargetの調査部門Enterprise Strategy Group(ESG)のシニアアナリストを務めるロブ・ストレチェイ氏は「MicrosoftはAmazon Web Services(AWS)と同じ問題に直面している」と述べる。四半期ごとに増える数字が大きくなると、高い成長率を維持するのは難しいとストレチェイ氏は指摘する。
Microsoftの発表によると、第4四半期の売上高は約519億ドルだった。純利益は約167億ドルで、前年同期と比べて2%増となった。2022年会計年度通年(2021年7月〜2022年6月)の売上高は、2021年度と比べて18%増の約1983億ドルで、純利益は19%増の727億ドルだった。
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