「DMP」はマーケティングを進めるための手段として、依然として重要だ。ただし「脱サードパーティーcookie」の潮流が、DMPの未来を脅かしている。知っておくべきDMPの基本事項を整理する。
企業がオンラインマーケティングやオンライン広告のために豊富な顧客データを収集・活用できているのは、「DMP」(データマネジメントプラットフォーム)のおかげだ。DMPの基本的な役割をおさらいしよう。
デジタルマーケティングにおける最も強力なツールの一つが、DMPだ。DMPは消費者を明確に分類し、対象を絞ったメッセージ発信を可能にする。こうした形で顧客データを利用しない企業は、競争上不利になる。
DMPは購買履歴や好き嫌いといった、顧客に関するさまざまな情報を保管する。Webページの訪問履歴や登録フォームに入力された情報も収集して一元管理するので、DMPを活用するマーケターは、それらのデータを分析して個々の消費者に適切なメッセージを発信できる。
ビッグデータの成熟に伴い、DMPも成熟してきた。インターネットが普及する前から、DMPに類する仕組みはさまざまな形で存在していた。DMPが飛躍的に進歩した背景には、クラウドサービスの普及がある。大容量ストレージがクラウドサービスとして安価に利用可能になり、DMPの容量は大幅に拡大。中小企業にも手頃なコストでDMPが導入可能になった。
これまでDMPは主に、表示中のWebサイトの運営企業とは異なる企業が設定したcookieである「サードパーティーcookie」に依存してきた。サードパーティーcookieを取り巻くプライバシーの懸念が、DMPの未来を脅かしている。
第2回は、サードパーティーcookieの問題を解説する。
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