ターゲティング広告の手段として普及しているサードパーティーcookieは、プライバシーの観点から利用不可になりつつある。ターゲティング広告に必要な情報を入手するために、企業は何を活用すればよいのか。
サードパーティーcookieは、エンドユーザーの訪問先Webサイトとは異なるドメインが発行したcookieだ。「Chrome」をはじめとするWebブラウザがサードパーティーcookieの利用を停止することを受け、広告業界は対処に追われている。
企業は、サードパーティーcookieを基にWebサイトでのエンドユーザーの行動を把握し、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのWebサイトにターゲティング広告を配信できる。サードパーティーcookieがなければ、エンドユーザーの特徴や属性をまとめたユーザープロファイルの作成、参照、メンテナンスは困難になる。
ユーザープロファイルがなければ顧客データを収集できない。顧客データがなければターゲット広告は打てない。
GoogleがChromeにおけるサードパーティーcookieの利用停止を発表したとき、「適切なデータを収集できなくなる」と心配する広告業界の声は少なくなかった。企業はターゲティング広告のために、戦略を修正して顧客から直接データを提供してもらわなければならなくなった。
顧客から入手できるファーストパーティーデータ(自社のWebサイトを訪問したエンドユーザーのデータ)について、以下の情報の把握に適切な手段だと、デジタルマーケティングを支援するThe Upper Ranksの創業者兼CEO、デービッド・ファーカス氏は説明する。
「企業は、エンドユーザーのデバイスを通じた行動追跡ではなく、エンドユーザーが利用するWebサイトやアプリケーションから情報を収集できる」とファーカス氏は語る。こうして得たファーストパーティーデータは、エンドユーザーが次に何を買うかを予測する機械学習モデルの改善に役立つという。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...
「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...
「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...