サードパーティーcookieの使用を禁止する動きが始まった。競争力を維持したい企業は、顧客を識別するための新しく強力な手段の検討を迫られている。
世界的なパンデミック(感染症の世界的大流行)に政権交代、気候変動の加速、オオスズメバチの米国上陸……。不安の種は尽きることがない。加えてマーケターには現在、サードパーティーcookie廃止という重大問題が襲い掛かっている。
簡単に説明すると、新しい個人情報保護ルールに基づき、Webブラウザベンダーがサードパーティーcookie(ユーザーが閲覧したWebサイト以外の第三者に送信するcookie)の利用を禁止することにしたのだ。広告主はこれまで、サードパーティーcookieを個人のターゲティングやWebサイト間の閲覧者トラッキング、広告表示と購入の関連付けに活用していた。
小さな技術仕様の変更にすぎないことに、なぜそんなに慌てふためいているのか――。専門外の人から見れば理解できないかもしれない。この一連の動きの影響を受ける広告主やパブリッシャー(広告枠の提供者)は、それぞれの業界の大々的な再構築を迫られるため、戦々恐々としているのだ。
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