GitHubは、AI技術によるソースコード生成サービス「GitHub Copilot」を提供している。同社のCEOは、ジェネレーティブAIが開発者に与える影響をどう考えているのか。
テキストや画像などを自動生成する人工知能(AI)技術「ジェネレーティブAI」が盛り上がりを見せている。ソースコード共有サービスベンダーのGitHubのCEO、トーマス・ドムケ氏は、特にソフトウェア開発者にとってジェネレーティブAIが大きな影響を及ぼし得ると指摘する。それはどういうことなのか。
プログラミングにおけるジェネレーティブAIの役割についてドムケ氏は、AIベンダーOpenAIの「ChatGPT」などのAIチャットbot(AI技術を活用したチャットbot)が「新しい学習方法を生み出す」と考える。例えばチュートリアルや筋書きのある教材を通じて、AIチャットbotと対話しながら自分のペースで学ぶことができるようになるという。
「ジェネレーティブAIは、開発者の創造性を高められる可能性がある」とドムケ氏は主張する。同氏は実際に開発者の創造性の高まりを「GitHub Copilot」で目の当たりにしているという。GitHub Copilotは、AI技術を活用してソースコードを自動生成するジェネレーティブAIだ。GitHubと、AIベンダーOpenAIが、GitHub Copilotを共同開発した。
GitHub Copilotは、ソースコード生成に特化したAIモデル「OpenAI Codex」を使ってソースコードを提案する。GitHub Copilotを使い始めたばかりの開発者は、自身に関する情報を一切GitHub Copilotに与えていない状態だ。開発者は、GitHub Copilotが提案したソースコードが気に入らなければ、それを拒否できる。GitHub Copilotはそうして開発者が受け入れたソースコードと拒否したソースコードを徐々に学習し、開発者のコーディングスタイルに順応する。
「初めはGitHub Copilotに懐疑的だった開発者も、数日後には感心の声を漏らす瞬間が訪れる」とドムケ氏は指摘。さらに数週間後には「GitHub Copilotなしでは仕事ができなくなる」(同氏)という。
第3回は、Meta Platforms(旧Facebook)が提供するAIチャットbotを取り上げる。
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