USBは1990年代半ばに誕生して以来、さまざまな進化を遂げた。技術的には決して単純なものではなくなった一方で、USBには進化と共に広く使われるようになってきた歴史がある。ユーザーに好まれた理由とは。
PC本体にディスプレイやキーボードを接続することをはじめ、企業でも一般家庭でも欠かせない存在になった「USB」(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)。1990年代半ばに誕生して以来、さまざまな進化を遂げ、広く使われるようになってきた。PCユーザーがUSBを支持してきた理由は何だったのか。
USBが登場する前は、PCユーザーはパラレルポートやシリアルポート、ゲームポートなど、さまざまなポート(差し込み口)を使い分けて電子機器間通信を実施していた。USBにより、各種ポートを1つのインタフェースで統一できるようになった。2020年代の現在では、ほとんどの電子機器がUSBポートを採用している。
初代「USB 1.0」は、1996年に公開された。その後、USBは進化を遂げ、2019年には最新の「USB4」(Universal Serial Bus 4)が発表された。ポートの形状は、従来USBでは「USB Type-A」や「USB Type-B」が使われていたが、USB4では「USB Type-C」に置き換えられた。USB4はデータ転送速度が最大40Gbpsとなっており、前世代よりも向上している。
さまざまな電子機器がUSB Type-Cに準拠するようになっている。USBの利点は、PC本体を変えても、手持ちの周辺機器がUSBケーブルによる接続であれば、継続して利用できる点にある。その利便性から、USBは世界中のユーザーから支持を得るようになった。
第2回は、USBの主な用途をまとめる。
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