Macを攻撃から守るための主要機能は幾つかある。「宣言型デバイス管理」(DDM)はその一つだ。どのような仕組みでMacを保護するのか。他のセキュリティ機能と共に紹介する。
AppleのクライアントOS「macOS」を搭載したデバイス「Mac」を攻撃から守るために、macOSが備えているセキュリティ機能を利用することが有効だ。どのような機能があるのか。Macの「7つのセキュリティ機能」のうち、3つ目と4つ目を見てみよう。
Appleは「宣言型デバイス管理」(Declarative Device Management:DDM)の機能をmacOSで利用可能にしている。DDMは、macOSのモバイルデバイス管理(MDM)機能に組み込まれている。複数デバイスを管理する際に発生し得るパフォーマンス低下の問題を緩和する。DDMには、デバイス管理機能、デバイスの状態の変化を検知する機能、変化をデバイスとサーバが通知できるようにする機能の3つが含まれている。
MDMでは基本、MDMサーバと管理デバイスとの間で繰り返しやりとりが必要だ。その一環として、サーバがデバイスの状態を確認しなければならない。一方でDDMだと、管理デバイスが自律的に動作するため、管理プロセスの効率化や、サーバの負荷軽減につながる。
AppleはmacOSデバイスの安全性を高めるために、セキュリティ機能「Gatekeeper」を採用している。Gatekeeperは疑わしいアプリケーションやプラグイン(拡張機能)などをブロックし、デバイスのマルウェア感染を防ぐ。
Gatekeeperは第三者ソフトウェアの開発元のID、Appleによるノータリゼーション(公証)、コードの実行などの状況を検証する。Appleの公式アプリケーションストア「App Store」以外で入手されたアプリケーションについては、起動前にデバイスがユーザーに承認を促す。管理者はmacOSデバイスのMDM機能を使ってGatekeeperの設定を変更できる。
第4回は、5つ目と6つ目のセキュリティ機能に焦点を当てる。
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