ネットワークは予期しないトラブルが生じて停止することがある。ネットワークチームはダウンタイム発生に備えなければならない。どうすればいいのか。
ネットワークの誤設定、デバイスの欠陥、悪天候など、ネットワークを混乱させる可能性のある問題は数え切れない。そのためネットワークチームは、ネットワークのレジリエンス(障害発生時の回復力)と冗長性を確保する必要がある。
レジリエンスを確保できている状態とは、ネットワークの構成変更や機能停止が起きても、接続性をユーザーに提供できる状態のことだ。
ネットワークチームは障害や災害に備えて、ネットワークを復元するための復旧計画を策定しておくべきだ。この計画には、データのバックアップ、災害復旧(DR)テスト、インシデント対応などの対策を盛り込む必要がある。
クラウドベンダーは、ユーザーがネットワークのレジリエンスと冗長性を実現できるよう、さまざまなツールやサービスを提供している。例えばクラウドサービス群「Amazon Web Services」(AWS)は、以下のツールを提供している。
冗長化は、データやアプリケーションが常に利用可能であることを保証し、ダウンタイムや停止を回避する仕組みのことだ。基本的にはロードバランシング、データレプリケーション、フェイルオーバークラスタリング(複数のサーバを束ねて障害時に切り替える仕組み)など、さまざまなメカニズムを使用する。
冗長性を確保するときは複数の視点から考える必要がある。
第4回はネットワークのサービス品質と自動化について解説する。
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