MacをはじめとしたAppleデバイスへの攻撃が活性化する中、セキュリティ対策の重要性が高まっている。Macを攻撃から保護するための、具体的な機能を取り上げる。
AppleはクライアントOS「macOS」を搭載したデバイス「Mac」に対する攻撃が活性化していることを受け、セキュリティの強化に取り組んでいる。本稿はMacの「7つのセキュリティ機能」のうち、1つ目と2つ目を紹介する。
「Appleでサインイン」(Sign in with Apple)は、第三者のWebサイトやアプリケーションに「Apple ID」のアカウントでログインできるようにする機能だ。IDやパスワードの入力やパスワード管理といったことが不要になる。Apple IDのアカウントは全て多要素認証(MFA)で保護される。利用の際は、顔認証機能「Face ID」や指紋認証機能「Touch ID」による認証が求められる。
AppleはAppleでサインインの機能を拡張し、Appleでサインインを「管理対象Apple ID」(Managed Apple ID)で利用できるようにした。管理対象Apple IDはユーザー組織が所有し、企業向け管理ツール「Apple Business Manager」や教育機関向け管理ツール「Apple School Manager」で管理される。
Appleは2022年に公開したバージョン「macOS Ventura 13.1」以降、macOSで通信プロトコル「Automated Certificate Management Environment」(ACME)を利用可能にした。ACMEは認証局(CA)とユーザー組織の間、セキュリティ証明書の発行や管理を自動化する仕組みだ。セキュリティ証明書発行の手順を定めた通信プロトコル「Simple Certificate Enrollment Protocol」(SCEP)を進化させている。ACMEへの準拠によってMacはセキュリティ証明書を自動的に取得できるようになった。
第3回は、3つ目と4つ目のセキュリティ機能を取り上げる。
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