Macユーザーが「Apple ID」を守るための“セキュリティ機能”はこれだMacを安全に使うには【第2回】

MacをはじめとしたAppleデバイスへの攻撃が活性化する中、セキュリティ対策の重要性が高まっている。Macを攻撃から保護するための、具体的な機能を取り上げる。

2024年02月02日 08時15分 公開
[Robert SheldonTechTarget]

関連キーワード

Apple | Mac | セキュリティ


 AppleはクライアントOS「macOS」を搭載したデバイス「Mac」に対する攻撃が活性化していることを受け、セキュリティの強化に取り組んでいる。本稿はMacの「7つのセキュリティ機能」のうち、1つ目と2つ目を紹介する。

Macのアカウントを守る“セキュリティ機能活用法”はこれだ

1.Appleでサインイン

 「Appleでサインイン」(Sign in with Apple)は、第三者のWebサイトやアプリケーションに「Apple ID」のアカウントでログインできるようにする機能だ。IDやパスワードの入力やパスワード管理といったことが不要になる。Apple IDのアカウントは全て多要素認証(MFA)で保護される。利用の際は、顔認証機能「Face ID」や指紋認証機能「Touch ID」による認証が求められる。

 AppleはAppleでサインインの機能を拡張し、Appleでサインインを「管理対象Apple ID」(Managed Apple ID)で利用できるようにした。管理対象Apple IDはユーザー組織が所有し、企業向け管理ツール「Apple Business Manager」や教育機関向け管理ツール「Apple School Manager」で管理される。

2.通信プロトコル「ACME」への準拠

 Appleは2022年に公開したバージョン「macOS Ventura 13.1」以降、macOSで通信プロトコル「Automated Certificate Management Environment」(ACME)を利用可能にした。ACMEは認証局(CA)とユーザー組織の間、セキュリティ証明書の発行や管理を自動化する仕組みだ。セキュリティ証明書発行の手順を定めた通信プロトコル「Simple Certificate Enrollment Protocol」(SCEP)を進化させている。ACMEへの準拠によってMacはセキュリティ証明書を自動的に取得できるようになった。


 第3回は、3つ目と4つ目のセキュリティ機能を取り上げる。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

製品資料 日本ヒューレット・パッカード合同会社

脅威の一歩先を行く対策を、エッジからクラウドまで網羅するデータセキュリティ

データの増大やサイロ化に伴い、セキュリティ対策の重要性が高まっている一方、サイバー脅威の高度化もとどまるところを知らない。こうした中、エッジからクラウドまで網羅するデータセキュリティは、どうすれば実現できるのか。

技術文書・技術解説 Datadog Japan合同会社

本当に対策すべき脆弱性は? 調査で判明したWebアプリ脆弱性の7つのファクト

Webアプリに潜む脆弱性においては、その特定と修正が不可欠だ。Webアプリの脆弱性を再評価した調査によると、97%の脆弱性の優先順位を下げられることが判明した。調査結果を基に、Webアプリの脆弱性に関するファクトを紹介する。

製品資料 パロアルトネットワークス株式会社

VPNの課題を解消し、安全なリモートアクセス環境を構築するための方法とは?

VPNはリモートアクセスを実現するための主要なツールだが、一方で、セキュリティや拡張性に課題が残る。こうした課題を解消するソリューションとして注目されているのが、「ZTNA」だ。本資料では、VPNの課題とZTNAの有効性を解説する。

製品資料 パロアルトネットワークス株式会社

ユーザー企業調査で見えたSASEのビジネス価値、利益やコストはどれだけ変わる?

リモートワーク時代のセキュリティ対策として主流となりつつあるSASE。だがその導入によってどのようなメリットが見込めるのか、懸念を持つ企業もまだ多い。そこでユーザー企業への調査を基に、利益やコストといったSASEの特徴を探った。

製品資料 パロアルトネットワークス株式会社

従来手法より40%多く攻撃を阻止、クラウド時代のWebベース脅威への対処法とは

SaaSアプリの多用によるWebアクセスの脆弱性拡大は、フィッシングやランサムウェアといった、Webベース脅威の勢いを加速させた。これらに対し、企業はどう対処すればよいのか。求められる5つの機能や、有効なアプローチを解説する。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news253.jpg

「AIエージェント」はデジタルマーケティングをどう高度化するのか
電通デジタルはAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」の大型アップ...