「Google Cloud」にはコストを抑えるために有効なツールやサービスが幾つか存在する。ベストプラクティスを理解して上手に節約しよう。
企業がクラウドサービスを利用する際、特に気になるのはコストだろう。初期費用が抑えられたとしても、作業負荷によっては継続的な管理が必要になるためコストが膨らむ。
クラウドサービス群「Google Cloud」はコストを最適化するためのツールやサービスを用意している。運用負荷を抑えるためのサービスやベストプラクティクスにはどのようなものがあるのか見ていこう。
Google Cloudには通常の仮想マシン(VM)サービスに比べて価格を抑えたVMサービスが存在する。「プリエンプティブル仮想マシン」(以下、プリエンプティブルVM)だ。プリエンプティブル VMは、「Google Compute Engine」(GCE)で利用できる通常のVMと性能は変わらない。GCEの余剰リソースを使うために、割引料金で利用できる仕組みだ。その代わり、Googleから停止通知を受けた30秒後にVMが停止される可能性があるという制限がある。
Googleからの停止通知にかかわらず、デフォルトのプリエンティブルVMは有効期限が最長24時間までとなっている。だが、プリエンティブルVMの一種である「Spot VM」なら有効期限が定まっていない。
Spot VMは、標準VMの価格に比べて60%から91%の割引が受けられる。ユースケース(想定される利用例)としては、バッチ処理やテストといった、短時間または自己修復型の処理の実行がある。
Google Cloudには、備え付け(ネイティブ)の管理ツールを使って、予算や予算アラート(予算を超えた場合の通知)を設定する機能がある。この機能を使う前に、最初のステップとしてクラウドサービスと財務の利害関係者を集めて、組織のクラウドサービス支出に関する明確な目標と期待値を設定してドキュメント化する必要がある。その後、企業の管理者は以下の行動を取るべきだ。
後編はリソースを最適化するためのベストプラクティスを紹介する。
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