レジストリのバックアップは、PCのレジストリを編集してOSを壊した際の保険になる。「Windows 11」でレジストリのバックアップをするには、どのような手順を踏むのか。
IT管理者が、クライアントOS「Windows 11」搭載PCに危険を与える可能性がある設定を適用する際、まずWindows 11のレジストリ(データの保管場所)のバックアップを作成することが役に立つ。PCの設定を変更すると、たいていの場合はWindowsのレジストリが変更される。レジストリのバックアップがあれば、IT管理者は必要に応じて設定を変更前の状態に戻すことができる。この方法は、システム全体を復元するよりも迅速かつ簡単だ。
レジストリは「Windows 95」の時代からWindowsの構成要素だった。レジストリはOSのほとんどの設定を保持する階層的なデータベースだと言える。この設定情報は、デバイスユーザーがカスタムした設定と、OSにあらかじめ適用されている基本設定の両方を含む。
Windows 11のレジストリを手動でバックアップするには、以下の手順に従う。
「スタート」ボタンを右クリックし、表示されるメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択する。
ファイル名を指定して実行のダイアログに「regedit」と入力して「OK」ボタンを押すと、「レジストリエディター」が開く。システムの設定によっては、regeditを入力してOKボタンを押した後に、管理者権限を持つエンドユーザーに対しても権限を制限する「ユーザーアカウント制御」(UAC)のメッセージが表示される場合がある。この場合、「はい」をクリックして次に進む。
レジストリ全体をバックアップしたい場合は、ツリーメニューの中から「コンピューター」を選択する(図1)。そうではない場合は、バックアップする必要のあるレジストリキー(またはサブキー)を選択する。
メニューバーの「ファイル」をクリックする。
「エクスポート」を選択する(図2)。
バックアップを保存するフォルダを選択する。
バックアップのファイル名を入力し、「保存」をクリックする。
Windows 11のレジストリのバックアップと一緒に、通常のバックアップも作成するとよい。そうすれば、レジストリのバックアップを復元するのが困難な場合に、システムのバックアップからデータを復元できるようになる。
次回は、レジストリのバックアップを復元する方法を解説する。
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