Macのファイアウォール、放置してない? 正しい設定方法は?「macOS」ファイアウォール活用法【後編】

「macOS」を採用する組織にとって、同OSが備えるファイアウォール機能は何よりも“手軽に使えるセキュリティツール”だ。ただしその機能を使うためには、簡単な設定をする必要がある。

2024年07月15日 07時00分 公開
[Peter van der WoudeTechTarget]

関連キーワード

Mac | ファイアウォール | セキュリティ


 AppleのクライアントOS「macOS」には、デバイスを攻撃から守るためのファイアウォール機能がある。macOSのファイアウォール機能はデフォルトでは無効になっている。ファイアウォールを有効に切り替えて、各オプション項目を設定していく手順は次の通りだ。オプション項目でどのような設定が可能なのかも含めて確認しよう。

Macのファイアウォール、放置してない?

 macOSのファイアウォール機能を手動で有効にするには、以下のステップで進めよう。

  1. 「アップルメニュー」を開き、「システム設定」(または「システム環境設定」)を選択する
  2. 「ネットワーク」(または「セキュリティとプライバシー」)に移動し、「ファイアウォール」タブをクリックする
  3. 「ファイアウォールをオンにする」をクリックする

 「ファイアウォールオプション」で追加設定をすることもできる。選択できる項目は以下の通りだ。

  • 「外部からの接続を全てブロック」のチェックボックスをオンにする
    • 基本、インターネットサービスに必要な接続のみを許可する
  • 「+」(追加)「−」(削除)ボタンを使い、ユーザーが指定したアプリケーションの接続を許可またはブロックする
  • 「ダウンロードされた署名付きソフトウェアが外部からの接続を受け入れるのを自動的に許可」のチェックボックスをオンにする
    • 有効な認証局(CA)によって署名されたダウンロードアプリケーションを許可する
  • 「ステルスモードを有効にする」のチェックボックスをオンにする
    • 「ICMP」(インターネット制御メッセージプロトコル)リクエストに応答しなくなり、デバイスが攻撃者に発見されにくくなる

 ファイアウォールオプションのタブで、アプリケーションごとに受信接続の管理も可能だ。ただし、アプリケーションの受信接続をブロックすると、そのアプリケーションのパフォーマンスに支障を来す可能性がある。そのため、管理者はブロックするアプリケーションのファイアウォール要件についてよく理解しておかなければならない。

 管理リストに追加されていないアプリケーションへのアクセスがあった場合、接続を許可するかブロックするかを尋ねる、ユーザーへのアラートが表示される。ユーザーの決定まで接続はブロックされる。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...