導入事例:「電子カルテ」活用法をユーザーに聞く

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、事例に関する事例の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

電子カルテ(EHR)とは 患者データを集約して適切な医療に生かす

 「電子健康記録」(EHR)とも呼ばれる「電子カルテ」は、患者の健康に関する個人データを指す。通常、電子カルテは医療機関の電子カルテシステム(EHRシステム)で管理する。患者がモバイルデバイスを使って自身の健康記録にアクセスすることを望むようになったことから、電子カルテの用途は広がりつつある。(続きはページの末尾にあります)

電子カルテ関連の事例

病院が「電子カルテ」をリプレースせざるを得ない5つの事情

電子カルテのリプレースは簡単ではない。だがベンダーの買収や組織規模の拡大といった事情で、リプレースが必要になる場合もある。こうした5つの事情を説明する。

(2019/11/29)

岩手医科大学は「電子カルテを中心にしないシステム構成」をどう実現したのか

電子カルテをデータ連携の拠点にした院内システムでは、個別システムのデータを他システムで呼び出すことが難しい。岩手医科大学は課題解決のために医療用ミドルウェア「Health Connect」を導入した。

(2018/10/26)

電子カルテで疲弊する医師の燃え尽き症候群をいかに減らすか、医療ITベンダーの挑戦

米国の医療業界では、医療の質に関する報告義務、過剰な仕事量、そして「EHR(電子カルテ)疲れ」が、医療従事者の「燃え尽き症候群」の原因になっている、と専門家は考えている。

(2018/9/6)

「全くの初心者だった」 歯科医が開発した補綴治療計画ツールに込める思い

恵愛歯科クリニックが「FileMaker Pro」で独自開発したソフトウェア「Owlview(アウルビュー)」。なぜ歯科用ソフトウェアを院長自身が開発したのか。工程や費用はどうだったのか。院長の杉原 新氏に聞いた。

(2018/1/24)

クリニック経営を「見える化」するツール「PMS(Practice Management System)」とは?

診療所経営の見える化を実現するPMS(Practice Management System:病院向け経営支援システム)。登場の背景には「もっと楽に電子カルテやレセコンのデータ分析をしたい」という、医師の切実なニーズがあります。

(2017/6/23)

相武台脳神経外科が構築した電子カルテ 「開発しながら運用」がもたらす満足度とは

相武台脳神経外科は2014年に、開院当初に利用していた電子カルテから、新しいシステムとして「FileMaker」ベースの電子カルテ「ANNYYS_Developer版」へ移行した。その選定理由とは。クリニック院長に聞いた。

(2017/6/20)

製薬企業のビッグデータ活用、匿名化された患者の臨床現場データがあると何が分かる?

製薬企業はどのような形でビッグデータを利活用しているのだろうか。リアルワールドデータ(RWD)の話題を中心に、さまざまな企業の事例を紹介する。

(2017/3/22)

電子カルテへの期待と現実のギャップを埋める3つの方法

電子カルテの導入がうまくいかない理由は、紙カルテの業務フローが現場に残っているせいかもしれません。解決のヒントは「紙は残さない」「電子カルテ操作はクラークに任せる」「過去カルテの処分」です。

(2017/1/30)

IT化が進まない理由――紙が残ってしまうことで、電子カルテの導入効果がダウンする

紙カルテのワークフローを残したまま電子カルテを利用しようとすると、結果的には二度手間が生まれがちだ。電子カルテの「ITならではのメリット」を正しく理解する必要がある。

(2016/12/28)

医療従事者が喜ぶ、マニュアルいらずで直感的なシステム開発のコツ

医療現場のスタッフ指導の場面では、多忙のためにマニュアルを作れなかったり、そもそも使わなかったりするケースが多い。この医療現場ならではの課題の中に、システム開発のヒントが隠れているのではないだろうか。

(2016/8/22)

クラウド電子カルテの普及は止まらない――価格を左右する“サービス”の見えざる価値

タブレット対応の問診入力システムをはじめ、病院のさまざまな場面でクラウド技術が活躍している。電子カルテのトレンドもクラウド化だ。しかし、コストダウンだけを理由に選ぶのは注意が必要だ。

(2016/7/5)

今更聞けない、電子カルテとレセコンの違い

診療所のIT化の中核を担う電子カルテとレセコン。業務効率化に効果がある両者だが、システム面、運用面で大きな違いがあるのをご存じだろうか。

(2015/11/13)

カルテをより身近に、診療情報提供サービス「エースビジョン」の狙いとは

メディカル・データ・ビジョンは2015年6月、医療機関向けサービス「エースビジョン」を販売開始した。患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧することを可能にするサービスだ。

(2015/10/14)

電子カルテ導入で変わる医療スタッフの採用基準

電子カルテの導入が進むにつれ、診療所におけるスタッフ採用にも変化が現れています。IT化が進む医療現場で求められる人材とは?

(2015/8/17)

高まるウェアラブル端末への期待 2015年上半期、医療ITで最も読まれた記事は

医療業界の最注目は、Apple Watchなどのウェアラブル端末? 2015年上半期に公開した医療IT関連の記事ランキングを紹介します。

(2015/8/14)

医師にも“やさしい”電子カルテへの改善のススメ

患者に優しい医療サービスを提供する前提として、全てのスタッフに最高の労働環境、電子カルテシステムを用意できているのだろうか?

(2015/6/19)

医療現場でのiPad活用、代表的な4つのシーンとは?

米Apple「iPad」の医療現場での利用が進んでいる。その利用方法は医療機関によってさまざまだ。iPadを実際に利用しているクリニックを見てきた。

(2015/6/10)

電子カルテ導入のコツは「セット化」「事前シミュレーション」にあり

電子カルテを導入しても使いこなせない医師もいる。その原因の1つに、入力を簡素化するはずの機能を適切に設定できていないことがあるという。電子カルテを長期間、使いやすい状態にするコツを紹介する。

(2015/4/10)

電子カルテベンダー諸君、「レイアウトデザインは二の次」を今すぐ改めよ

電子カルテの処理能力は、技術の進化により確実に向上している。しかし、ことデザインに関しては、一昔前のコンセプトを引きずっているように思える。

(2015/4/3)

自院に最適なIT環境はこれだ! 診療科別 IT化ガイドライン

診療科ごとに診療スタイルは異なるように、IT化のスタイルも診療科で違ってきます。 診療科ごとに最適なIT化を実現するポイントを8つの診療科で紹介します。

(2015/3/20)

用途が広がりつつある電子カルテ

 電子カルテは患者の連絡先情報や医療機関の受診記録、加入保険に関する情報、現病歴/既往歴、予防接種履歴、処方箋の履歴などのデータを含む。電子カルテシステムは、テキストデータだけではなく医用画像の管理も可能だ。電子カルテを利用することで、複数の医療機関や医療従事者の間で、患者の情報の共有や更新が容易になる。患者に対して適切な医療行為を提供するために、電子カルテは役立つ。

 患者データを電子カルテシステムに集約することで、そのデータを公衆衛生管理や医療制度の品質向上に役立てられる可能性がある。電子カルテの標準化を進めることで、医療行為の質の向上や医療従事者の業務効率化を目指す取り組みを、政府主導で実施している国もある。

電子カルテは今後どのように進化するのか

 電子カルテシステムには、まだ改善の余地がある。具体的には、医療機関が抱える以下の課題を解決するための機能の追加が挙げられる。

  • データ入力の負担軽減
  • 各患者に関する全てのデータに基づいた分析
  • 患者エンゲージメント(患者との結び付き)の向上
  • 精密医療や遠隔診療の実現
  • データの扱い方の透明性の向上
  • 「患者中心の治療」の推進