導入事例:「ユニファイドコミュニケーション」活用法をユーザーに聞く

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ユニファイドコミュニケーション(UC)とは何か 複数のコミュニケーション手段を1つに集約

 ユニファイドコミュニケーション(UC)は、音声通話やWeb会議、インスタントメッセージ、コンテンツ共有など、複数のコミュニケーションツールを単一のユーザーインタフェースで利用可能にするシステムを指す。PCやタブレット、スマートフォンなど、どのような端末を使っていても、エンドユーザーは複数の手段で他のエンドユーザーとコミュニケーションが取れるようになる。(続きはページの末尾にあります)

ユニファイドコミュニケーション関連の事例

「Teams」ともう一つ「Cisco Jabber」で何が可能に?

英国の原子力公社UKAEAはハイブリッドワークの採用に伴い、ユニファイドコミュニケーション(UC)ツールを刷新した。どのようなメリットを得たのか。

(2023/2/8)

「Teams」と「あのツール」でついにかなった“理想の連絡手段”とは

英国の原子力公社UKAEAは、ハイブリッドワークに切り替えると同時に、社内のコミュニケーション手段を変えた。ユニファイドコミュニケーション(UC)ツールにどのような機能を求めたのか。

(2023/1/27)

固定電話が元凶だった? 「UCaaS」に移行した法律事務所の“驚きの成果”とは

テレワーク中の電話応対のしにくさに不満を募らせた法律事務所。同事務所の救世主となったのが「UCaaS」だ。どのような成果があったのか。

(2022/12/21)

「テレワークの電話応対」で不満噴出 法律事務所を救った「UCaaS」とは

激しい競争の中でスピードを重視する法律事務所がテレワーク移行で直面した問題が、テレワーク中の電話応対だった。この問題の救世主となったのが「UCaaS」だ。どのUCaaSを採用したのか。

(2022/12/14)

Zoomを使っていた“固定電話依存”の企業が「UCaaS」を導入した理由

ITスキル研修を手掛けるLearning Peopleは、パンデミックにおける顧客とのやりとりにUCaaS「Avaya Cloud Office」を利用している。「Zoom」を利用していた同社が、なぜUCaaSの導入を決断したのか。

(2022/3/9)

グローバル企業なら絶対使いたい、Workplace from Metaのこの機能

製薬会社のアストラゼネカも利用しているWorkplace from Metaには、複数の国に拠点を持つ企業なら絶対に使いたくなる機能がある。

(2022/1/14)

コンサル企業が「出社再開でもホワイトボードアプリMURALを使い続ける」理由

ソフトウェアコンサルティング企業Thoughtworksはコロナ禍をきっかけにホワイトボードアプリ「MURAL」を導入した。「オフィス勤務を再開してもMURALを使い続ける」と同社が考える理由は。

(2021/11/12)

Zoomを使うコンサル企業が、ホワイトボードアプリ「MURAL」を導入した訳

コロナ禍の影響で経営陣の年次会議をオンライン開催せざるを得なくなったソフトウェアコンサルティング企業Thoughtworksは、Web会議ツール「Zoom」に加えてホワイトボードアプリ「MURAL」を導入した。その成果は。

(2021/10/29)

テレワーク推進のジョンソン・エンド・ジョンソンが「会議室こそ重要」と考える訳

Johnson & Johnsonはコロナ禍を契機にテレワークに軸足を移し、必要なコミュニケーションツールを導入した。同社が将来の仕事場の姿を模索するに当たって、「会議室」の在り方が重要だと考えた理由は。

(2021/9/6)

LogitechがCiscoのUC製品から「Zoom Phone」に移行 その導入効果は?

Logitechは電話インフラをCisco SystemsのUC製品から、音声クラウドサービス「Zoom Phone」へと移行させた。その理由と効果は。

(2021/8/3)

バイオ製薬会社が選んだ「BYOC」とは? 脱PBXせずに「Zoom Phone」を使う方法

音声クラウドサービス「Zoom Phone」の導入に当たり、バイオ製薬会社のGilead Sciencesはレガシー設備を併用する「BYOC」(Bring Your Own Carrier)を採用した。そもそもBYOCとは何か。そのメリットは。

(2021/7/27)

バイオ製薬会社が「Zoom Phone」を選んだ“合理的”な理由

Gilead Sciencesは新型コロナウイルス感染症の影響で、社内外のコミュニケーションを「Zoom」のWeb会議に置き換えた。同社は次の展開として音声クラウドサービス「Zoom Phone」の導入を進めている。その理由は。

(2021/7/9)

ロックダウン中の従業員を支えたMicrosoft Teams活用

採用コンサルタント会社のHarvey Nashは、ロックダウンによって一部の従業員を一時帰休とした。同社はMicrosoft Teamsを活用して「あなたは1人ではない」と伝え続けた。その真意とは何か。

(2020/7/24)

「Zoom疲れ」の克服とコラボレーションツール導入成功事例

テレワークによりコミュニケーションやコラボレーションのツールが急速に普及した。それは「Zoom疲れ」を引き起こしている。何がいけなかったのか。

(2020/7/3)

コラボレーションツール導入成功を測る定量的な指標とは

Royal Bank of ScotlandはWorkplace by Facebookを導入してコラボレーション環境を確立した。同行が導入に成功したと見なす定量的な根拠とは何か。

(2019/9/24)

出会い系アプリに学ぶ、社内コラボツールのAI活用「3つのヒント」

企業向けコラボレーションツールが参考にしている意外な分野が出会い系アプリケーションだ。機械学習を活用した相性分析やコミュニケーション手法の長い実績があるからだという。

(2019/5/11)

コラボレーションツールによる生産性の低下を防ぐ方法

コラボレーションツールによって集中力はそがれ、情報を見つけるのに時間がかかるようになる。コラボレーションツールの導入によって低下した生産性を上げるには、どうすればいいのか。

(2018/10/10)

コラボレーションツールは本当に生産性を向上させたのか?

メール増加の弊害から、各種コラボレーションツールの利用が広がった。だが、本当に生産性は向上したのか。コラボレーションツールが「第2のメール」になっているのではないか。

(2018/9/27)

日立情報通信、ワンクリックで発信可能なWeb電話帳を発売 IP-PBXと連携

働き方改革を支援すべく、日立情報通信エンジニアリングはモバイルワークを対象とした製品「Web電話帳ソリューションII」の販売を開始した。外出先でも社内と同じ電話帳を参照可能で、IP-PBXとの連携も可能だ。

(2017/9/11)

どこからでも会議に参加、オフィス移転でサイボウズが全面採用したUCシステムとは

サイボウズは、2015年7月の東京オフィス移転に合わせてUCシステムを刷新した。どのようなシステムを導入し、働き方はどのように変わったのだろうか。

(2016/2/22)

進化するUCシステム

 UCシステムを利用すれば、Voice over IP(VoIP)やWeb会議などの機能を利用したリアルタイムコミュニケーションと、チャットやメールといった非同期コミュニケーションの両方を1つのシステムでできるようになる。例えばUCシステムのビジネスチャットツールで会話を始めたユーザーは、ワンクリックでその会話を同じUCシステムのWeb会議ツールに切り替えることができる。その際に、Web会議専用のアプリケーションを別途立ち上げる必要はない。

 プロジェクト管理ツールなど他のアプリケーションとの連携ができるUCシステムもある。UCシステムと他のアプリケーションとの連携により、データやリソースの一元管理やワークフローの自動化が可能になる。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)は、UCシステムの普及を加速させた。テレワークの実現を目的に、企業の間でUCシステムの採用が進んだ。

WebブラウザでのUCシステム利用が可能に

 UCシステムでは一般的に、エンドユーザー同士が同じUCシステムを利用することが前提となる。異なるベンダーのUCシステム間の相互運用性は、UCシステムの課題として残っている。ただしベンダー同士の協業や共通プロトコルの採用、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の公開によって、その課題は部分的に緩和されている。

 Webブラウザでリアルタイムのデータ転送を可能にする技術「WebRTC」は、WebブラウザでUCシステムを利用可能にするための重要な技術だ。WebRTCによって、エンドユーザーはダウンロードして使うスタンドアロンアプリケーションとしてではなく、Googleの「Chrome」やMicrosoftの「Microsoft Edge」といったWebブラウザでUCシステムを利用できるようになる。

「Zoom疲れ」の克服

 コミュニケーションやコラボレーションのツールは以前からさまざまな形で存在していたが、新型コロナウイルスの流行によって急激に普及した。

 デメリットもある。そのほとんどは技術よりも個人の感覚に関連している。最大級の問題は潜在的な燃え尽きだった。もう一つの問題は、同僚と日常的に交わすちょっとしたやりとりがリモート環境では発生しないことに関係している。そうした交流は社会的に大切なだけではない。人々に重要な休憩時間を提供し、脳が情報を吸収して確定する時間を与え、それによって疲労を防いでいる。

 「Zoom疲れ」という課題もある。エンドレスなビデオ会議のために、1日の仕事が終わる頃には普段以上の疲れを感じる現象だ。こうした状況への対応として「チーム間のコミュニケーションを効率的かつ計画的に行い、メッセージの飽和状態を防ぐ」ことが重要だ。「Trello」のようなプロジェクト管理ツールや社内チャット機能など、オンラインの一元化されたシステムを使って、従業員がささいなことを確認したいときに参照できる場所を与え、不必要な通話を避ける必要がある。何よりも大切なのは、用途に適切なコミュニケーションツールやコラボレーションツールを確実に提供することだ。

 Zoomがビデオ会議や音声会議にフォーカスしているのに対し、Microsoft Teamsは社内のファイルにアクセスしたり継続的なチャットをしたりするためのツールであり、この2つは大きく異なる。誰もが話題にしているからというだけの理由でツールを提供するのではなく、自分が実際に直面している問題を解決するためのツールを使わなければならない。