製薬会社のアストラゼネカも利用しているWorkplace from Metaには、複数の国に拠点を持つ企業なら絶対に使いたくなる機能がある。
コロナ禍の影響を受けた業界の一つが製薬だ。AstraZenecaのアラン・メトフォード氏(グローバル社内コミュニケーションおよびビジネスパートナーシップ部門責任者)は言う。「従業員はさまざまな働き方に対応した。『Workplace from Meta』(旧Workplace from Facebook。以下、Workplace)は、当社がつながりを保つのに役立っている」
AstraZenecaがWorkplaceを導入したのは2017年。製造および供給のグローバルチーム用の短文コミュニケーション用プラットフォームとしてパイロット運用を始めた。「これによってブロードキャストメールが不要になった」(メトフォード氏)
2019年、Workplaceを「Sideways 6」(アイデア管理ツール)と統合し、エンゲージメントを強化した。この統合の結果、全従業員がアイデアを提案できるようになった。
「限界突破し、人々を称賛し、一つにまとめる。Workplaceは従業員のエンゲージメントを高める鍵となり、具体的な変化を促し、全員の働き方の変化に対応するのに役立っている」(メトフォード氏)
AstraZenecaは戦略の調整にWorkplaceを利用することも検討している。「最高のアイデアはどこにでもある。トップダウンだけではない。大きなアイデアも個別の取り組みも、従業員のアイデアが当社の戦略と行動の中心部だ」
Workplaceを使って開催した2020年のイベントでは、従業員から5万6000件のアイデアが寄せられ、それが数百万ドルの投資につながった。コロナ禍の教訓を取り入れるための別のイベントでは、さらに2万4000件のアイデアを得た。
「Workplaceはエンゲージメントを促し、障壁を取り除く」とメトフォード氏は語る。
グローバル企業のAstraZenecaにとって、Workplaceの自動翻訳機能も役立っている。「母国語が何であろうと話していることを理解できる」(メトフォード氏)。これにより、人々はこれまで会ったこともない人とつながることができる。
グローバル企業のもう一つの側面は、タイムゾーンと文化を認識する必要性だ。特にライブミーティングを開催する場合に重要になる。「イベントをスケジューリングする際は、タイムゾーンを意識して従業員の多様性に配慮する」とメトフォード氏は語る。
イスラム教では国によって週末が異なる。木曜日や金曜日が週末になることがある。こうした同期できないコミュニケーションという考え方は、ハイブリッドな働き方がビジネス習慣になっていくにつれ、全ての企業が取り入れる必要があるだろう。
「Workplaceが優れているのはセッションを再生できる点にある」(メトフォード氏)。Workplaceの自動的に字幕を付ける機能(訳注)は、非英語話者にとって重要だ。
訳注:対応言語は英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、アラビア語、ベトナム語、イタリア語、ドイツ語、トルコ語、ロシア語、タイ語、ウルドゥー語、マレーシア語、日本語。
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