ITリーダーの多くがスキルギャップに悩んでいる。品質目標を達成できないと訴えている。だが従業員も不満を募らせている。
Eラーニング企業SkillsoftがIT職に携わる9300人を対象に調査したところ、ITリーダーの76%がスキルギャップ(企業が求めるスキルと従業員のスキルのミスマッチ)があると捉えていた。これは対2016年比145%増だ。
こうしたスキルギャップが組織のストレスになっていると主張するITリーダーは半数以上に上る。事業目標達成の障害になっているとするITリーダーは36%。期待する品質目標を達成できないとするITリーダーは42%に達する。
既存のITスタッフの約40%は作業負荷を課題だと感じている。コロナ禍では多くのIT担当者がITサービスの需要増によってメンタルへルスが低下したと感じていた。
ITリーダーの38%は既存のスキル育成プログラムが技術の変化のペースに「追い付いておらず」、それがスキルギャップの拡大につながっていると考えている。
チームにスキルギャップが生まれる理由として、ITリーダーの35%は熟練技術者を引き付けるのは難しいと感じており、32%はトレーニングリソースへの投資不足を挙げている。
IT担当者の約4分の3が自分のスキル開発に取り組みたいと考えているのに対し、ITリーダーの40%は社内トレーニングを提供していないと述べている。
デジタルスキルの需要を解決する唯一の方法は生涯学習だという意見は多い。新たなスキルや資格を取得したIT担当者の大多数は生涯学習によってメリットが増えたと述べている。生涯学習によって仕事の質が上がったと報告したIT担当者は約半数に上り、27%は仕事の遂行が速くなったという。
必要なスキルを取得できないと感じた従業員の離職率はかなり高く、ほぼ60%の技術者が機会不足を理由に転職したと答えている。
継続的なスキル育成がスキルギャップ解消と従業員の定着率の両方に役立つと考えるIT部門は多い。約56%のITリーダーが社内トレーニングの導入を計画している。
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