英国の原子力公社UKAEAはハイブリッドワークの採用に伴い、ユニファイドコミュニケーション(UC)ツールを刷新した。どのようなメリットを得たのか。
英国の原子力公社UK Atomic Energy Authority(UKAEA)は、約2000人の従業員が利用するユニファイドコミュニケーション(UC)ツールを刷新した。同機関が求めていたコミュニケーション手段は、単一のUCツールでは実現できなかった。どのような方法を採用したのか。
UKAEAが求めていたのは、電話機能とMicrosoftのUCツール「Microsoft Teams」を統合し、複数の機能をより効率的に利用可能にする方法だった。それを実現するための鍵になったのが、Cisco SystemsのUCツール「Cisco Jabber」だ。同サービスは、ITサービスプロバイダーCinosが提供するマネージドコラボレーションサービス「Cinos Cloud Video Conferencing」の一環として提供される。
UKAEAはCisco Jabberを導入したことで、既存のハードウェアやハンドセットの利用を継続できた。従業員は利用するデバイスの種類や勤務地にかかわらず、Cisco JabberやMicrosoft Teamsといったさまざまなツールでのコミュニケーションが可能となった。
「UKAEAにサービスを提供する上で重要なのは、堅固で信頼性のあるコミュニケーション手段を実現することだ」とCinosは話す。Cinos Cloud Video Conferencingはサービスの一環として、組織内の緊急回線を提供する。UKAEAは緊急時、同機関の拠点間で音声通話を迅速かつ効率的に転送可能だ。
Cinosでエグゼクティブディレクターを務めるダン・ウォーマン氏は、UKAEAとの協力を今後も継続すると説明した上で、次のように話す。「UKAEAが当社のサービスからメリットを得て、同機関が主導するイノベーション(技術革新)が進むことを期待する」
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