日立情報通信、ワンクリックで発信可能なWeb電話帳を発売 IP-PBXと連携NEWS

働き方改革を支援すべく、日立情報通信エンジニアリングはモバイルワークを対象とした製品「Web電話帳ソリューションII」の販売を開始した。外出先でも社内と同じ電話帳を参照可能で、IP-PBXとの連携も可能だ。

2017年09月11日 17時59分 公開
[中村篤志TechTargetジャパン]

 日立情報通信エンジニアリングは2017年9月8日、「Web電話帳ソリューションII」を販売開始した。端末に依存せず最新の電話帳をWeb経由で参照可能にする「Web電話帳」機能を実現する製品だ。IP電話システムを構成する「IP-PBX」との連携で、Web電話帳から電話やメール、チャットなどの各種コミュニケーションツールを利用できるようにしたり、オンラインでの名刺管理を可能にしたりすることで、社内、外出先を問わないコミュニケーションの実現を支援する。

 Web電話帳ソリューションIIは、日立情報通信エンジニアリングのIP-PBX「NETTOWER」と連携させて利用する。IP-PBXは社外からの電話を企業の内線で受電するための装置(PBX)で、さらにIP電話機から接続可能にしたものだ。

 従業員はクライアントPC、スマートフォンのいずれからでも同じ電話帳を参照できる。電話をかける場合はWeb電話帳から相手の電話番号をクリックするだけでよい。メールやチャットで連絡したい場合も同様に、それぞれメール、トークのアイコンをクリックすればよい。スマートフォンで名刺写真を撮影、アップロードするだけで名刺画像を即座に電話帳へ反映することが可能だ。スマートフォン内に電話帳の情報を残さないため、万が一の紛失時の情報漏えいを防止する。

画像 外出先からでも情報共有が可能(出典:日立情報通信エンジニアリング)

 Web電話帳ソリューションIIは、初期投資が少なく比較的短い準備期間で利用開始ができるクラウドタイプ、ユーザー企業のイントラネット環境にWeb電話帳サーバを設置し、セキュリティポリシーを設定できるオンプレミスタイプがある。ユーザー企業の環境、要望によって環境を選択できる。中核機能であるWeb電話帳機能は、電話関連のシステム開発を手掛けるPhone Appliが開発した。

 価格は全て税別で、クラウドタイプは構築初期費用44万円、ライセンス費用月額3万3500円から。オンプレミスタイプは構築初期費用36万9千円、ライセンス費用55万円から。最小50ライセンスから販売する。

 企業の課題として「働き方改革」が急速に進んでいる。働き方改革を実行するために検討すべき課題は多く、特に人事制度や評価制度などは難易度が高く課題解決まで時間がかかる。一方でモバイルワーク(外出先での仕事)は、環境さえあればすぐ実施することができる。まずはモバイルワークの環境を整え、モバイルワークの有効性を確認しながら検証することで、従業員の負担を抑えつつ、適切なスピードで働き方改革を進めることができるのではないだろうか。

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