アプリケーション仮想化は、アプリケーションを実行するインフラと、アプリケーションを利用するクライアント端末を分離させる。エンドユーザーから見ると、遠隔のサーバで実行されている仮想アプリケーションが、自身の端末にインストールされているかのように機能する。エンドユーザーは仮想アプリケーションをキーボードやマウスで操作できる。(続きはページの末尾にあります)
アプリケーション仮想化市場には、どのような製品が存在するのか。Microsoft、Citrix Systems、VMwareが販売する主要な5製品を紹介しよう。
アプリケーション仮想化製品は、配信インフラ、ホスティング、クライアントアクセス、管理と監視機能といった4つの主要なコンポーネントで構成される。このコンポーネントと、各ベンダーの製品について解説する。
アプリケーション仮想化の世界は分かりにくい。Microsoft App-Vを詳しく見ることで、クライアント型仮想アプリケーションの仕組みを理解しよう。
アプリケーション仮想化ツールを選択する際には、使用しているアプリケーションのタイプを把握し、自社に必要なセキュリティのニーズなどを認識しなければならない。6つの重要な検討事項をまとめた。
リモートでアプリケーションを配信するための製品には複数の選択肢がある。本稿ではCitrix、VMware、Microsoftの主要3社の他に、これから注目した2社の製品を紹介する。
VMwareは2種類のアプリケーション仮想化ツールを提供しているが、IT部門はどちらか一方を選ぶ必要はない。「VMware App Volumes」と「VMware ThinApp」を併用すれば、アプリケーション配信のさまざまな選択肢を利用できる。
リモートデータバックアップの選択肢には、統合バックアップアプライアンス、クラウド、ハイブリッドアプローチがある。本稿では、それぞれの長所と短所を紹介する。
米Amazon Web Services(AWS)の「Amazon AppStream」は、Windowsアプリをクラウドからストリーミング配信する新サービスだ。WindowsアプリをPCやタブレット、モバイル端末に配信する環境を容易に構築できる。
米DockerとPaaSプロバイダーが提供する機能は似ている。そのため、コンテナプラットフォームはPaaSの代替となり得る。だとすると、DockerはPaaSに完全に取って代わるのだろうか。
自社で保有するモバイル端末を管理するためいろいろな手段を取る企業は多いが、ユーザーが持つモバイル端末を管理している企業は少ない。このような管理をする場合の良い方法を紹介する。
モバイル時代のソフトウェアライセンス管理は柔軟で簡単かつシンプルであるとベンダーは思わせたがっている。だが必ずしもそうとは限らない。
最新版のSQL Server 2014ではなく、SQL Server 2012を選択する理由とは? 直近1週間の人気コンテンツをランキング形式で紹介します。
「Google Container Registry」では「Docker」のプライベートリポジトリが利用できる。これによって、プライベートコンテナのイメージをセキュアに保護することができる。
Googleをはじめとした多くの企業や多数の開発者に支持され、急成長を遂げている「Docker」。その動向や開発の背景、今後の課題をまとめた。
Googleをはじめとした多くの企業や多数の開発者に支持され、急成長を遂げている「Docker」が、本格的に企業利用を推し進めるべく商用サービスをリリースした。
アプリケーション仮想化によって、IT管理者はPCやモバイルデバイスにリモートアクセス経由でアプリを直接提供できる。だが、アプリケーション仮想化とは何であり、どのように機能するのだろうか。
米Googleが自社のIaaS「Google Compute Engine」でWindows Serverの利用を可能にした。この動きは、GoogleのDaaS提供の布石となるのか?
Google Appsなど代替ソフトが増えてきたものの依然として多くの企業では「Microsoft Office」が使われている。本稿では価格や機能からMicrosoft Officeと代替ソフトを比較する。
多くのITベンダーがデスクトップ向けソリューションからモバイル向けにシフトしている。特に、Citrix、VMwareといった仮想化ベンダーはその動きが顕著だ。
IT部門はオンプレミスインフラやクラウドサービスで稼働するサーバで仮想アプリケーションを稼働させることで、各エンドユーザーの端末にインストールする必要なく、仮想アプリケーションを提供できる。
アプリケーションを仮想化するには、一般的にはアプリケーション仮想化製品を使う。アプリケーション仮想化のベンダーとその製品には、
などがある。
アプリケーション仮想化製品の主流である画面転送型はMicrosoftの「RDP」(Remote Desktop Protocol)、Citrix Systemsの「ICA」(Independent Computing Architecture) 、VMwareの「PCoIP」(PC over IP)などの画面転送プロトコルを使用し、仮想アプリケーションの画面をサーバからエンドユーザーの端末に転送する。エンドユーザーは、あたかも自分の端末にインストールされているかのように、仮想アプリケーションを使うことができる。
アプリケーション仮想化で、アプリケーションの保守とエンドユーザーへの配布が効率化できる。アプリケーション仮想化のメリットは、IT管理者がアプリケーションを複数のデスクトップではなく、1つのサーバに1度だけ導入すればよい点だ。これにより、アプリケーションの更新とパッチの適用が容易になる。
管理者は仮想アプリケーションへのアクセスを簡単に制御できる。例えば特定のエンドユーザーに対して仮想アプリケーションの利用許可を取り消す場合、IT管理者はアプリケーション仮想化製品の管理コンソールから仮想アプリケーションへのアクセス許可を取り消すだけでよい。そのエンドユーザーの端末を回収してアプリケーションをアンインストールする必要はない。
エンドユーザーは「Windows」搭載端末だけではなく、シンクライアントやWindows以外のOSの端末から仮想アプリケーションを利用できる。特に画面転送型のアプリケーション仮想化では、端末の紛失や盗難に見舞われても、仮想アプリケーションが扱う機密データはサーバに残るため、自組織のデータが危険にさらされるリスクを抑えることができる。